“俳優の俳優による俳優のための”映画製作プロジェクト「HAKUSHI PROJECT」始動

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俳優主体のクリエイティブ集団・ワークデザインスタジオによる「HAKUSHI PROJECT」が始動。短編オムニバスとして10月1日に公開される。

「HAKUSHI PROJECT」ポスタービジュアル

「HAKUSHI PROJECT」ポスタービジュアル

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「HAKUSHI PROJECT」は“俳優の俳優による俳優のための”映画製作プロジェクト。興行収入はそれぞれの作品に関わった監督・俳優・スタッフに還元される。彩の国ビジュアルプラザのインキュベートオフィス入居者向けプログラム「創る・魅せるプロジェクト」による支援を受け、劇場公開が実現した。

作品を構成する短編は4本。末期がんを宣告された大道芸人・晋也と内縁の妻・芽衣の姿を描く「薄氷のドーヴ」、“大事な人や宿敵と入れ替わるプロジェクト”に参加する人々を追う「you」、同級生の死をきっかけに15年ぶりに再会した元演劇部員たちの物語「再演」、売れない芸人・涼や彼のライブを楽しむ目の見えない葵が登場する「いろとりどりの」がラインナップに並ぶ。

それぞれの監督を浅沼直也野本梢土屋哲彦、加藤大志が務めた。4人のコメントは下記の通り。また澤田和宏鈴木タカラ森戸マル子大塚康貴下京慶子中村更紗園山敬介卯ノ原圭吾宮寺貴也かんた堀さやか佐々木穂高璃音がキャストに名を連ねる。

「HAKUSHI PROJECT」は東京・K's cinemaで2週間限定レイトショー。その後全国で順次公開される。

浅沼直也 コメント

余命ものとか、漠然と避けていた。死というのは自分にとって他人事だった。
しかし、親父が視力を失った。
体の機能の一部を失うという事と、いずれ訪れる死を突きつけられた時に、神様に「どうしますか?」と言われたような気持ちになった。
そんな事と、コロナの状況も重なり「いずれ終わる日々をどう過ごすか」を今回のテーマに選びました。
出演者は二人ですが、多くの思いを頂き完成しました。感謝を込めて。

野本梢 コメント

企画の開始が予定より2ヶ月早まり、お話の想定も脚本もないまま突入したのですが、かえってその模索が製作兼俳優部の皆さんを知る機会に繋がり物語に膨らみを与えました。自身の経験のみに頼らず、相手を想像する、慮るということは芝居に限らず必要だと思います。そしてそこから自分が見えることもあるかも。不機嫌なあなたのことも、私のことも愛せる映画になっていたら嬉しいです。

土屋哲彦 コメント

コロナ禍で、映画も演劇も不要不急って言われた。強く反論したいのに出来なかった。表現することの意味とか、それまであまり考えなかったからだ。だから考えた。表現する行為は、過去を見つめ直して、別の未来=希望を、創り出せるはずだ!と、思うに至った。その想いが物語になり、ワークショップでの俳優達との出会いを経て、一風変わった映画になりました! 出演のない俳優も現場を支えて、皆で作り上げたとても大事な作品です。

加藤大志 コメント

2ヶ月というワークショップ期間で対話とテストを繰り返す中で、難しい題材を見事に演じきったと思います。
失敗を恐れず挑戦し続ける俳優たちの姿に感化され、無意識のうちにチャレンジする作品になっていったのかもしれません。俳優たちの全力に、全力で応えました。その結果できた作品はとても素晴らしいものになったと思っています。

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(c)ワークデザインスタジオ

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【映画情報】俳優主体のクリエイティブ集団・ワークデザインスタジオによる「HAKUSHI PROJECT」が始動。10/1から公開。本作は4人の監督たちによる4本の短編オムニバス。そのうちの1本、『you』は #野本梢 さん監督作品
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