「ボディ・リメンバー」で知られる
幽霊の“出現”ではなく、幽霊を“語る”ことに焦点を当てた4つの物語を紡ぐ本作。執筆中の小説家が街をさまよう第1話「CAT IN THE FOG」、姉妹が森で父親のオバケを探す第2話「SISTER'S VIEW」、亡きパートナーの弟が突然“兄の幽霊になった”と言い出す第3話「幽霊を愛する方法」、就活生が盲目の旅人と出会い示唆を受ける第4話「むかしむかし、ある国で」で構成されている。キャストには
小川あん コメント
山科監督とは、映画や文学、建築など興味の惹かれる類が似ているところがあり、よくお話をしました。
どれも共通しているのは「現実と非現実の狭間、異空間への通路」について。その「神秘性がどのように表れているか」について。
そして、「4つの出鱈目と幽霊について」は、山科さんの着想と美学を感じました。
作品が皆さんを現実世界と少し違うところへ、誘うことができていたら嬉しいです。
斉藤陽一郎 コメント
幽霊を見たことはないが、その気配だけは常日頃から感じている。
いつもの帰り道。路地を曲がるとそこには全く知らない世界が広がっていて、
亡くなった友人たちがヒョイと顔を出してくれそうな気がして、小走りで角を曲がってみたりする。
今日も幽霊たちに出会うべく、曲がり角を左に、左にと4つ曲がってみる。
しかし、曲がり角の先に立っていたのは爽やかな笑顔の山科圭太だった。果たしてここは元いた世界だろうか? 爽やかは恐ろしい。
祷キララ コメント
幽霊って、こわい。でももし幽霊がいるのなら、亡くなった会いたい人やぺットとも会えるんじゃないか。
脚本を読んだとき、小さい頃ぼんやり考えていたそんなようなことを思い出して懐かしくなりました。
撮影は山の中だったので、大雨に虫にと忙しなくじつは幽霊どころではなかったのですが、、
不思議なくらいどんどん自然が味方してくれて、幽玄な映像が出来上がっていたのでした。ぜひおたのしみに、観てください。
伊東沙保 コメント
あのときあれを言えていればとか、すぐに行けばよかったとか、そんな会いたい人が幽霊になってくれるといいな。
幽霊で側にいてほしい。生きていても死んでいても目の前にいない人のことを考えるとき、
その人は「幽霊」の状態なのかもしれないと山科さんの作品を観ながら考えていました。
吉田正幸 コメント
山科くんは映画に対してかなり複雑な欲望を持っていた。しかもその複雑さを複雑なまま映像化しようと試みているようだった。
それでいて本人は妙に気さくなのが変だし、そもそも俳優かどうか定かでない私を起用するのも変だ。
そんな気さくさあふれる複雑さを多くの人に味わって欲しい。
今野誠二郎 コメント
撮影に向けて架空の猫を訪ねてまわっていたとき、「猫の奇跡」みたいなタイトルの本が道端で蟻にたかられていました。
あの時からずっと、出鱈目の中にいるのかもしれません。
アイダミツル コメント
10年住んだ大好きなビルを建て壊し前に撮ってもらえたことがとても誇らしいです、良かったねビル。
自身に関しては映像作品に出演するのが初めてということてずいぶん緊張していましたが貴重な体験でした、良かったね自分。
生実慧 コメント
関内駅そばの雑居ビルに囲まれたひと気のないアパートの一室での撮影、短い時間でしたが、とても印象深いひとときでした。
用松亮 コメント
幽霊みたいな存在もコンタクトを取ればなんてことないものなんだと感じていただければ。
山奥と廃墟での撮影は過酷でしたが、楽しく非常に良い経験をさせてもらったと思います。
いつもは舞台ばかり出演していますので、映画出演は久しぶりでした。アップで撮られるのは慣れませんで、どうぞ見てやってください。
長井短 コメント
机の上に広がる食べかけのお菓子やパンを囲みながら、みんなで目を閉じていた時間をよく覚えています。
これは映画でお芝居だけど、ここにいる私自身が感じる心地よさは事実で嘘がなく、あれ? 何してるんだっけ?と思うような不思議な撮影でした。
森優作 コメント
山科さんとは玉田企画の舞台きっかけで知り合って、今回の作品に出演させてもらいました。
監督としての山科さんが作るモノと、役者としての山科さんに良い意味で物凄くギャップを感じ、現場も楽しかったです。
山科圭太(監督 / 編集 / プロデューサー)コメント
日々生きる上で、情報量の多さに圧倒されます。それもほとんど目からの情報です。
でも目には見えないものにも、大切なことはたくさん潜んでいます。単なる情報は捨てて、見えないものに目を向けてみませんか。
この映画を観ていただいたあと、ふっと肩の力が抜けて、物事の捉え方がほんの少しでも変わるようなことがあれば、この上なく嬉しく思います。
小川 あん @ogawa0329an
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