イ・ジョンジェが初監督作「ハント」ひっさげ来日、“盟友”チョン・ウソンとのぎこちなさ明かす

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韓国映画「ハント」の記者会見が本日8月31日に東京のT・ジョイ PRINCE 品川で行われ、監督を務めたイ・ジョンジェが出席した。

「ハント」記者会見に出席したイ・ジョンジェ。

「ハント」記者会見に出席したイ・ジョンジェ。

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「ハント」ポスタービジュアル

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1980年代を舞台にした本作は、安全企画部(旧KCIA)の海外班長パク・ピョンホと国内班長キム・ジョンドを主人公とするアクション。組織内に入り込んだスパイを探し出す任務を任された彼らが、緊迫した状況下で大統領暗殺計画を知り、巨大な陰謀に巻き込まれていく。Netflixシリーズ「イカゲーム」への出演で知られるイ・ジョンジェがパク役、「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソンがキム役でダブル主演を務めた。

イ・ジョンジェ

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本作で監督デビューを果たしたイ・ジョンジェは「俳優はキャラクターにひたすら集中できるのですが、演出を兼ねるとなるとさまざまなチェック、決定をしなければなりません」と述べ、「これまでも、演出家とお付き合いする中で悩みを分かち合ってきましたが、いざ自分が演出してみると俳優だけに専念しているときとは違いました」と振り返る。

イ・ジョンジェ

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「ハント」はカンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭など世界中の映画祭で上映され、話題となった。イ・ジョンジェは「シナリオを書いている段階から国際映画祭に出品できればと思っていたんです。映画を通して伝えたいメッセージをさまざまな国の観客に届けたいという思いがありました」と話し、「この映画は“間違ったイデオロギー”がテーマです。映画祭に招待されたことによって、映画人や記者の方々とさまざまなことを語り合うことができました」と述懐。また盟友であるチョン・ウソンについては「『太陽はない』という作品でご一緒しているんですが、『2人で早くまた違う作品でやりたいね』と言っていたんです。実はシナリオを共同で開発したりもしたんですが、なかなかうまくいかなかった。そうこうしているうちに『ハント』のシナリオを書き上げて、キャスティングをさせていただきました。最初は親しいからこそ、もう1テイクやりましょうというのがうまく言えなかったんです。早くこのぎこちなさを解消しなければならないと思って、次の日からは僕がこれまで考えていた表現やテンポについてチョン・ウソンさんにお話ししました。それを受け止めてくれて、撮影現場では本当に助けてもらいました」と笑顔で裏話を明かした。

イ・ジョンジェ

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イベント終盤にはNetflixシリーズ「イカゲーム」の大ヒットについて話が及ぶ場面も。イ・ジョンジェは「これまでも作品にはベストを尽くしてきました。それに変わりはありません。そうやって取り組んできたところ、『イカゲーム』が人気となり、アメリカでも大きな賞をいただきました。どう受け止めていいか、わからないぐらい現実味がなかったです」と素直に語り、現在「イカゲーム」シーズン2の撮影中であることに触れつつ「今は忙しさが続いている状況です。個人的にはうれしいです」と笑みをこぼした。

「ハント」は、9月29日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。なお映画ナタリーでは本日行われるジャパンプレミアも引き続きレポートする。

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