「緑のざわめき」松井玲奈が佐賀弁になじみすぎる、草川直弥はファンの“好き”に笑顔

映画「緑のざわめき」の完成披露舞台挨拶が本日8月6日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストの松井玲奈、草川直弥（ONE N' ONLY）が登壇した。

本作は、女優を辞め東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってきた小山田響子を主人公とするシスターフッド映画。生き別れた異母姉妹が手を取り合って自らの力で居場所を切り開いていくさまが描かれる。松井が響子、岡崎紗絵が異母妹・本橋菜穂子、倉島颯良がもう1人の異母妹・小暮杏奈を演じ、響子の元彼氏・宗太郎に草川が扮した。

松井は自身が演じた響子について「共通点が見つからない人。だから彼女が抱えている悩みに寄り添って、理解して、自分なりに表現しようと思いました」と述べる。草川は「宗太郎はチャラいんだけど、かわいらしさと愛嬌があってきらいになれない人。そういうものをお客さんに感じてもらえたらと思っていました」と語り、宗太郎があるシーンで突然告白されることに触れ「そういう経験はなかったんですけど、普段グループ活動をしていて『好き！』ってファンの方から言ってもらうことはあります」と笑顔に。松井が「うれしそう！」と声を掛けると、草川ははにかみながら「好きって言われるのはうれしいですね。引き続きたくさん言ってください！」とファンにメッセージを送った。

松井は佐賀での撮影を振り返り「撮影のない時間は図書館でずっと過ごしていたんです。自分でも小説を書いているんですが、その本が置かれていてうれしかったです」とほほえむ。草川が「空き時間に温泉とサウナに行きました。朝方行ったのでおじいちゃんが多くて、会話したり。温かいなと思いました」と思い返すと、松井は「劇中に出てくるサウナの話はアドリブなんです。そのまま使われています（笑）」と裏話を明かす。また本作で佐賀弁に挑戦した松井は「私は愛知県出身で三河弁をしゃべるんですが、佐賀弁とすごく雰囲気が似ているので、あまり苦戦することはなかったんです。だから、なじみすぎて佐賀弁をしゃべったことを忘れていて（笑）。ニュースで『松井玲奈、佐賀弁に挑戦』って出たとき、しゃべってなかったけどな……って思ったんですけど、予告編を観たらめちゃくちゃしゃべっていました」と話し、会場を笑わせた。

最後に草川は「僕なりに宗太郎を演じることができました。たくさん劇場に足を運んでくれたらうれしいです」とコメント。松井は「人と人のつながりを表した作品です。自分にとって大切な人、大切な場所を胸に抱いて、劇場から帰っていただけたらうれしいです。SNSの感想は見に行きます！」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。

夏都愛未が監督を務めた「緑のざわめき」は9月1日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。