新たな仮面ライダーが判明、カードを多彩に操る錬金術師「仮面ライダーガッチャード」

「仮面ライダーゼロワン」「セイバー」「リバイス」「ギーツ」に続く、令和仮面ライダーの第5作「仮面ライダーガッチャード」が、9月3日にテレビ朝日系で放送スタートすることが発表された。作品のモチーフは「カード」と「錬金術」で、カードを多彩に操る錬金術師の仮面ライダーが誕生する。テレビ放送に先駆け、7月28日公開の映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」に登場することも判明した。

錬金術とは異なる物質の組み合わせによって“金”を生み出そうとする技術のこと。その神秘的な研究の1つには、人工的に生物を生み出そうとする試みも含まれていた。「仮面ライダーガッチャード」では、それらの実験が人知れず成功した現代が舞台となる。

物語の鍵は、錬金術における最高の技術を集めて造られた「人工生命体（モンスター）ケミー」。ケミーはバッタやSL（蒸気機関車）など、この世に存在する万物を模して造られた生命体だ。その数は101体で「ライドケミーカード」というカードに保管されていた。しかし慎重に保管されていたはずのケミーがカードを飛び出し、一斉に開放されてしまう。主人公は、偶然その事件に巻きこまれてしまった高校生・一ノ瀬宝太郎（いちのせほうたろう）。宝太郎は変身ベルト・ガッチャードライバーを託され、世に放たれたケミーを回収する使命を与えられる。

宝太郎は2枚のライドケミーカードをガッチャードライバーに装填することで、ケミーと融合して仮面ライダーガッチャードに変身。ケミーは善なる心と響き合えば、人間の仲間となる心強い存在だ。一方でケミーは人間の悪意と結合すると、怪人・マルガムを生み出してしまう危険もはらんでおり、善と悪が表裏一体の性質を持つ。

キービジュアルに登場したのは、バッタのケミーである「ホッパー1（ワン）」とSLのケミーである「スチームライナー」を組み合わせた仮面ライダーガッチャード スチームホッパーの姿。ビジュアルでは、バイクやスケボー、カマキリをモチーフにしたようなライドケミーカードが散らばっている様子も確認できる。物語には101枚あるカードの組み合わせの妙によって、さまざまな姿に変身するガッチャードが登場するという。

ガッチャードのデザイン面における特長は、ブラックスーツをまとった明るく輝くブルーのボディ。太陽の光に照らされるとまぶしいほどにきらめき、宝太郎の明るく元気いっぱいな性格が体現された。マスクの複眼部分が2つの矢印を向き合わせたデザインになっているのも大きなチャームポイント。2つの力を融合させて倍以上のパワーを生み出す錬金術師の一面が表現されている。宝太郎の口癖は「ガッチャ！」。「やったぜ」や「捕まえた」を意味する英語のスラングで、宝太郎は101体のケミーすべてを“ガッチャ”するために奔走する。

宝太郎役の主演キャストは発表されていないため続報を待とう。このたびスタッフ陣は明らかに。現時点で脚本は長谷川圭一、内田裕基ほか、監督は田崎竜太ほかとクレジットされている。アクション監督には福沢博文、特撮監督には佛田洋、音楽には高木洋が名を連ねた。プロデューサーはテレビ朝日の芝高啓介と東映の湊陽祐が担う。

YouTube、Twitter、Instagram、TikTokの公式アカウントでは、ガッチャードを映し出したショート動画が公開。「仮面ライダーセイバー」にも出演していた古屋呂敏が動画のディレクションを担当している。

※田崎竜太の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記