ジンバブエ大統領選を追う「プレジデント」予告編、オスマン・サンコンは「一緒に考えて」

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ジンバブエ共和国の大統領選を追ったドキュメンタリー映画「プレジデント」の予告編が、YouTubeで公開された。

「プレジデント」新場面写真

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「プレジデント」ポスタービジュアル

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2017年に起こった軍事クーデターで、長年大統領として国を統治してきたロバート・ムガベが辞任し、エマーソン・ムナンガグワが暫定大統領に就任したジンバブエ共和国。本作では、現職のムナンガグワに挑戦する野党MDC連合の党首ネルソン・チャミサの姿を通してクーデター後初の大統領選が記録された。

「プレジデント」新場面写真

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予告編には「チェンジは起きます! 流れは止められない」との言葉や、チャミサが民衆の支持を得る様子などが収められた。

アフリカ・ギニアの駐日ギニア共和国大使館顧問であるオスマン・サンコンは「本当に民主的な国家とはなんなのか これから選挙が行なわれるギニアではどうすべきなのか この映画を見て一緒に考えてもらえませんでしょうか」と思いをつづる。監督のカミラ・ニールセンから届いたコメントは下記の通り。

「プレジデント」は、7月28日より東京の池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

オスマン・サンコン コメント

長期政権→クーデター→軍事政権
ボクの生れたギニアは今この状態にあります。
欧米の価値観ではこの状態では民主主義国家と
認めてもらえません。
ジンバブエではこの状態から大統領選挙を
行なうことになりました。
本当に民主的な国家とはなんなのか
これから選挙が行なわれるギニアでは
どうすべきなのか
この映画を見て一緒に考えてもらえませんでしょうか

カミラ・ニールセン コメント

観客の頭でなく心に訴えかける必要があるので、私は、観客自身が考えながら観るシネマ・ヴェリテというスタイルでドキュメンタリー映画を作っています。本作は、ハリウッド映画のように、あらすじはドラマチックな三幕構成となっていて、音楽を使っています。そのため、ジャーナリズムとは違い、観客は物語に引き込まれ、理解し、感じることができると思います。

現在、世界はほとんどの場合高齢の男性に動かされていて、若い人は、政治に興味がないかもしれませんが、もし民主的なプロセスを尊重し、何年かに1度投票するということをしないと、ある日世界はさらに悪くなるかもしれません。

本作の日本での公開のタイミングは、これ以上ないほど完璧なタイミングです。8月23日にジンバブエで次の大統領選挙があります。国際社会の(本作で描かれている)前回の大統領選の扱いは、恥ずべきものでした。本作が国際社会の目を覚ますことができればと思っています。ジンバブエの国民と連帯して、確実に、2018年に起こったことが繰り返されないようにすべきです。

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2021 (c) Final Cut for Real, Louverture Films & Sant & Usant

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