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露伴を演じた高橋は、観客に「どうでしたか?」と問うと大きな拍手が返ってくる。その反応に高橋は「なんだか拍手を乞うてるようで申し訳ありません(笑)。昨日公開を迎えて、すごく盛況のようでとてもうれしく思っております。これだけ期待してくださっている方がいらっしゃったんだと、胸を熱くしております」とはにかんだ。
また印象的なエピソードを尋ねられた高橋は「パリのルーヴル美術館で撮影ができたのはとても幸福でした。出てくる生き物までお芝居をしてくれて、繊細な動きを指示することなくやってくださった。影の立役者なんじゃないかなと思います」とコメント。露伴の担当編集・泉京香に扮した飯豊も「やっぱりルーヴル美術館ですね! どうやって撮っているんだろうと思う方もいらっしゃるはず。休館日と閉館後の2日間で撮影をしたのですが、人のいないルーヴル美術館は不思議な空間で、それを体験できたのは貴重な時間でした」と続けた。
謎の女性・奈々瀬役の木村は、青年期の露伴を演じた長尾とのシーンが多かったと話し、「大人になった露伴さんのことを意識しながら、絵のことも意識するような、たくさんやらなきゃいけないことがあったと思います。ですが監督と綿密にコミュニケーションを取りながら、きっと露伴さんは若いときこうだったんだろうなと思わせてくれる立ち振る舞いが素晴らしかったと思います」と絶賛する。長尾は「そう言っていただけて本当にうれしく思います!」と笑顔を浮かべ、木村との共演を「マンガで見ていた奈々瀬さんでした。ミステリアスで触れられないような、触ってしまうと消えてしまいそうな感じがしてすごいなと思いました」と振り返った。
イベントでは“この世でもっとも黒く、邪悪な絵”の謎を追う本作のストーリーにちなみ、MCからキャスト陣へ「黒いなと思うところは?」と質問が及ぶ。高橋は「現場で美波ちゃんに『一生さんって(瞳の色が)本当に黒いですよね』『井戸の底のようだ』と言われました」と明かす。美波は「目の奥が井戸の底のような、底なしの黒なんです。いい意味で!」と告白した。
最後に高橋は「この作品は娯楽です。娯楽作品は人の心を動かし得るものだと思っています。僕は岸辺露伴の役をいただいたときに、この虚構の世界で皆さんに夢を見ていただき、現実で生きる力を携えていただきたいと思い、3年間やってきました。その集大成がこの作品に詰まっています」と本作に込めた思いを述べた。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は全国で公開中。
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岸辺露伴の舞台挨拶は外れました。どこかで映画館に観に行きたい https://t.co/wKI2m6e5W2