土屋太鳳がドラマ「警部補ダイマジン」で生田斗真と初共演、三池組での撮影にワクワク

生田斗真が主演、三池崇史が監督を務める7月期ドラマ「警部補ダイマジン」に土屋太鳳が出演する。

「クロコーチ」で知られるリチャード・ウーとコウノコウジによるマンガを実写化する本作。強い正義感を持つ警視庁捜査一課のエースが、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、悪をもって悪を制すさまが描かれる。ダイマジンこと台場陣（だいばじん）を生田が演じ、彼の弱みを握る捜査一課特命捜査対策班の室長・平安才門（ひらやすさいもん）に向井理が扮する。

土屋が演じるのは警視庁捜査一課強行犯第四係の刑事・七夕夕夏（たなばたゆうか）。幼女連続誘拐殺人事件の犯人が台場だと確信するも、彼の行動を見張り続けるうちに確信が揺らぎ始め、少しずつその人柄に惹かれ始める。台場に負けず劣らず強い正義感の持ち主で、やがて台場と平安とともに警察組織の暗部に斬り込んでいく。

土屋はこのたび生田と初共演を果たし、向井とは2019年放送の「連続ドラマW 鉄の骨」「約束のステージ ～時を駆けるふたりの歌～」以来の共演。現場での生田について「キャストやスタッフの皆さんとすごくナチュラルに接する方なので、『みんなが無理せず、その場にいる』というスタンスの現場が出来上がっていて、私も本当にリラックス出来ました」とたたえ、向井の印象については「頭の回転が速い方なのだと思います。でも完璧なだけでなく、ちょっとイジらせていただく隙も与えて下さるので、そこも魅力だなと思います」と伝えた。

また三池との初タッグに対して「カット割が本当に素晴らしく、私は毎回ワクワクしていました！ 現場における様々な判断も本当に早かったですし、作品に対しても人に対しても細かい愛情をたくさん感じることが出来て、『三池組』の素晴らしさを実感できる温かい現場でした」とコメントしている。

「警部補ダイマジン」はテレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で7月スタート。脚本は「翔んで埼玉」「KAPPEI カッペイ」の徳永友一が手がけた。

金曜ナイトドラマ「警部補ダイマジン」

テレビ朝日系 2023年7月スタート 毎週金曜 23:15～
※一部地域で放送時間が異なる

土屋太鳳 コメント

出演が決まったときの気持ち

いつかこの枠に出てみたいと思っていたんです！ 何より三池監督、生田斗真さんと初めてご一緒できるというのがとてもうれしかったです。実は私、「事件ものの作品だから一話完結かな？」と思っていたんですよ。だから最後まで同じ事件を扱うことにビックリしました。こういうドラマは久しぶりで、ワクワクしましたね。

七夕夕夏をどんな人物だと捉えている？ 実際に演じてみると？

すごく素直な人だと思います。夕夏の「知りたいと思ったことを追求するパワー」が、私のお芝居に対する気持ちと少し似ているように感じたので、演じていてとても共感できましたし、気持ちよかったです。原作には少しコメディー要素があって、そういった部分も台本に絶妙に組み込まれていたのですが、それをどのくらい表現すればいいのか、その時に起きている事件のシリアスさと照らし合わせながら撮影に臨みました。三池監督は、私のそういう感覚を、言葉を交わさずとも汲み取ってくださっていた気がします。

生田斗真との初共演、向井理との久々の共演について

生田さんとは、撮影に入る前に京都の撮影所でお会いしたんです。ご挨拶させていただいた瞬間、「よろしくね！」って空気を明るくしてくださったんですよ。その時、これだけパワーのある方とご一緒できるんだったら、現場もきっと大丈夫だろうなという安心感をいただきました。実際にキャストやスタッフの皆さんとすごくナチュラルに接する方なので、「みんなが無理せず、その場にいる」というスタンスの現場が出来上がっていて、私も本当にリラックス出来ました。生田さんの映像作品を拝見していると、すごくストイックなイメージだったんですけど、いい意味でちゃんと力を抜くことができるからこそ、本番であれほど爆発できるんだなと納得しました。
向井さんは、素晴らしいスタイルに毎日圧倒されそうになりましたけど、現場ではすごくラフに声を掛けてくださいますし、いろいろな話をしてくださるので、待ち時間がとても楽しいんです。仕事についてもプライベートについても、大人としてのいろいろな意見を聞かせてくださって、勉強になりました。あと、向井さんは“セリフに句読点を付けない”んです。私は難しいセリフが多いと、つい句読点を付けてスピードを落として、噛まないように守りに入ってしまうんですけど、向井さんはそういう小手先のことを全くしていらっしゃらなかったので、素晴らしいなと思いました。頭の回転が速い方なのだと思います。でも完璧なだけでなく、ちょっとイジらせていただく隙も与えて下さるので、そこも魅力だなと思います。

初となる三池崇史との仕事について

三池監督は、本番での緊張感と現場の温かさ、この緩急が本当にしっかりしていて、キャラクターやシーンの説明がすごくお上手な監督でした。たとえば、“今どういう不安を感じているのか”とか“どうして不信感を抱いているのか”などを表現するシーンでも、決めつけ過ぎずに提案をしてくださるので、いろいろな視点に“気づき”を覚える瞬間が多かったと思います。そしてカット割が本当に素晴らしく、私は毎回ワクワクしていました！ 現場における様々な判断も本当に早かったですし、作品に対しても人に対しても細かい愛情をたくさん感じることが出来て、「三池組」の素晴らしさを実感できる温かい現場でした。心から感謝しています！

ダークヒーロー・台場が暗躍するピカレスクサスペンスという本作の魅力は？

どんな世界にも光が当たれば影ができますよね？ そういうこの世の「陰」の部分をテレビできちんと表現するということ、それ自体が挑戦だと思います。でもこの作品は、その「陰」の部分にもちゃんと愛情をもって「これをどう思いますか？」って誠実に問い掛けているんです。私はその“誠実さ”が魅力だと思います。