名古屋シネマテークが7月末閉館、市内における最古のミニシアター 最後は原一男を特集

47

719

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 137 116
  • 466 シェア

愛知・名古屋シネマテークが7月末をもって閉館することがわかった。

名古屋シネマテークの劇場内。(写真提供:名古屋シネマテーク)

名古屋シネマテークの劇場内。(写真提供:名古屋シネマテーク)

大きなサイズで見る(全3件)

開館当初の名古屋シネマテーク。(写真提供:名古屋シネマテーク)

開館当初の名古屋シネマテーク。(写真提供:名古屋シネマテーク)[拡大]

同館代表の倉本徹氏によると、映画館を取り巻く経営状況の悪化に伴い、今後の長期的な見通しが立たないことから自主廃業を決めたという。名古屋シネマテークは1982年6月、名古屋市千種区の今池にオープン。名古屋市内において最古のミニシアターとなる。2017年に公開された東海テレビ製作ドキュメンタリー「人生フルーツ」は、年間で1万人以上の観客を動員して同館最多を記録した。

名古屋シネマテークの外観。(写真提供:名古屋シネマテーク)

名古屋シネマテークの外観。(写真提供:名古屋シネマテーク)[拡大]

倉本氏いわく、中でも上映に力を入れてきたのはドキュメンタリーとドイツ映画。昭和後期には「ドイツ映画大回顧展」として1年がかりの特集上映を打ち出し、観客のサポートも得ながら150本以上の作品にスライド字幕を付けたという。倉本氏は「シネマテークでなければできない。一番思い入れのある企画です」と振り返った。

閉館にあたって、さまざまなクロージング企画も予定。当時への“お返し”として、ドイツ映画のラインナップを組むほか、開館当初にも特集したドキュメンタリー作家・小川紳介土本典昭の作品がスクリーンにかけられる。さらに倉本氏の“現在もっとも信頼できるドキュメンタリー監督”だという原一男の全作品を上映する企画も。上映とあわせて、本人が来館し“映画塾”を行う予定とのことだ。詳細は今後、名古屋シネマテークの公式サイトでアナウンスされる。

この記事の画像(全3件)

読者の反応

河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto

名古屋シネマテークが7月末閉館、市内における最古のミニシアター 最後は原一男を特集 https://t.co/NbcjrQqT3o

コメントを読む(47件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 人生フルーツ / 原一男 / 小川紳介 / 土本典昭 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。