「聖地には蜘蛛が巣を張る」イランでの批判を覚悟したシーン解禁

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聖地には蜘蛛が巣を張る」より本編映像の一部が解禁。また主演のザーラ・アミール・エブラヒミから日本公開に向けてのメッセージ映像が到着した。

「聖地には蜘蛛が巣を張る」場面写真

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「聖地には蜘蛛が巣を張る」ポスタービジュアル

「聖地には蜘蛛が巣を張る」ポスタービジュアル[拡大]

本作はイランのマシュハドで16人もの犠牲者を出した娼婦連続殺人事件から着想を得たクライムサスペンス。事件を覆い隠そうとする不穏な圧力の中、女性ジャーナリストのラヒミは危険を顧みずに殺人を繰り返す犯人を追い始める。エブラヒミがラヒミを演じ、「ボーダー 二つの世界」「マザーズ」のアリ・アッバシが監督を務めた。

「聖地には蜘蛛が巣を張る」メッセージ映像より。

「聖地には蜘蛛が巣を張る」メッセージ映像より。[拡大]

このたびYouTubeで公開されたのは、ラヒミがマシュハドを訪れホテルにチェックインするシーン。宿泊を断られた彼女が「私はジャーナリスト」とIDを見せるとなぜか宿泊が可能になり、「髪を隠して」と言うスタッフを「うるさいわ」と切り捨てる様子が映し出される。この場面を理由に、イラン国内での批判を恐れた女優が本作への出演を拒み、当初キャスティングディレクターだったエブラヒミが、オーディションの結果ラヒミ役に選ばれた。エブラヒミは日本の観客に向け「直視しがたい作品ですが一見の価値があります」と話し、「『楽しんでください』とは言えませんが、この作品をぜひとも心で感じてしっかり見届けてください」と呼びかけている。

「聖地には蜘蛛が巣を張る」は4月14日より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。

※「聖地には蜘蛛が巣を張る」はR15+指定作品

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(c)Profile Pictures / One Two Films

読者の反応

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松下由美 映画プレゼンター・多文化コミュニケーター・大学講師・通訳 Matsushita yumi @MatsushitaYumi

『#聖地には蜘蛛が巣を張る』③2000〜2001年にかけて16人の娼婦に手をかけたこの労働者は、三人の子の父でもあった。彼の日常とその中で行われる殺人、そしてラヒミが調査をする上で遭遇する差別や弊害が並行して描かれる。殺害の様子が都度描写され目を背けたくなるが、イランの暗部が見えてくる。 https://t.co/LvLBVNjkI8

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