イ・ラン、山中瑶子ら11名が「ぬいしゃべ」を推薦「必要な方に届きますように」

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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を鑑賞した、シンガーソングライターのイ・ランや映画監督・山中瑶子ら11名の推薦コメントが到着。あわせて撮影現場のオフショットが公開された。

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」オフショット

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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」ポスタービジュアル

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大前粟生による同名小説を映画化した本作は、とある大学のぬいぐるみとしゃべる人が集まるサークルを舞台に、“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な七森と、彼を取り巻く人々の姿を描いた物語。「町田くんの世界」の細田佳央太が七森役で主演を務め、「いとみち」の駒井蓮、「麻希のいる世界」の新谷ゆづみがキャストに名を連ねた。細川岳真魚上大迫祐希若杉凩も出演。「21世紀の女の子」「眠る虫」の金子由里奈が監督を務めている。

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」オフショット

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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」オフショット

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イ・ランは「人はなぜキスをするのだろうか。人はなぜ関係に名前を付けるのだろうか。この話を友達に話してもいいのだろうか。いつか、誰かとどうしても話したいことを真っ先に聞いてくれた、親切で無口な話し相手。私たちはぬいぐるみに大きな借りがある」とコメント。山中は「誰かの苦しみの上に成り立っている社会というものの理不尽さに泣くことがある。泣いてばかりで何もできてないくせにと自分を咎めては真っ暗な気持ちだし、みんなー!頑張って生きようね!なんて無邪気に言えない世界だけど、この映画と作家と同時代に生きていることの喜びは、全身で感じました。必要な方に届きますように」と語っている。このほかのコメントは下記の通り。

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」オフショット

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オフショットは上大迫の私物のフィルムカメラで撮影された17枚。上大迫の役名にちなんで“藤尾カメラ”と呼ばれていたカメラによって、同世代のキャストたちの素顔がフィルムに焼き付けられた。

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」は4月7日より京都シネマ、京都みなみ会館で先行上映。4月14日より東京・新宿武蔵野館、WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で公開される。

浅生鴨(作家)コメント

話せばきっと傷つき傷つける。でも、話さなければ伝わらない。行き先のない言葉をそっと受け止めてくれるぬいぐるみたち。甘く柔らかな光の中、長回しのカットで描かれるのは、繊細すぎる彼らの、けっして甘くも柔らかくもない漠然とした不安と生きづらさ。誰もがぬいぐるみでいられたら、どれだけいいだろう。どこまでも静かで、切なくて、もどかしい。

井戸沼紀美(肌蹴る光線)コメント

やさしさの傍にある弱さや怖さ、痛みや暖かさを、ずっと手放さずに生きてきた金子由里奈監督だから、こんな映画が作れたのだと思う。ちゃんと存在していて、無かったことにはされない。ぬいぐるみのふわふわな綿も、ふわふわを覆う布も、それをつなぐ糸も、縫い付けるための針も、全部ぜんぶ映し出されていた。

イ・ラン(シンガーソングライター)コメント

人はなぜキスをするのだろうか。
人はなぜ関係に名前を付けるのだろうか。
この話を友達に話してもいいのだろうか。

いつか、誰かとどうしても話したいことを真っ先に聞いてくれた、親切で無口な話し相手。
私たちはぬいぐるみに大きな借りがある。

丘田ミイ子(ライター)コメント

「大丈夫?」という問いに「大丈夫」と答えてしまう時、答えさせてしまう時、わたしたちはきっと、少しずつ確かに大丈夫じゃなくなっていく。言葉を投げるでも、引き出すでも、当てはめるでもなく、映画は、ぬいぐるみのようにただそばにいてくれた。なかったことにしたものたちが本当の場所に戻ろうとする、その涙を拭おうとは思わなかった。

佐々木ののか(ライター・文筆家)コメント

この作品をお部屋の本棚に飾っておきたい。弱くても、不器用でも、きっと変わらず見守ってくれる。

日高麻鈴(俳優)コメント

胸がほっこりあったかくなりました。
途中から思わずぬいぐるみを抱きしめながらみていて、ぬいぐるみの存在が愛おしくて、ぬいぐるみに話しかける登場人物も愛おしく感じました。いろんなかたちの優しさを感じられる素敵な作品でした。
この映画がたくさんの方届きますように。

日高麻鈴の高は、はしごだかが正式表記

松浦りょう(俳優)コメント

だれかの当たり前は当たり前じゃない。
それぞれに唯一の“居場所” がある。
そんな居場所を見失わず、これからも大切にしようと思えました。
子供のような澄んだ心を持ってる金子さんにしか作れない
じわ~っと暖かくて、やさしいやさしい映画です。

矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)コメント

序盤のソフトなトーンに戸惑っていると、中盤から本作こそは新しい時代の作品であることに気付き、快哉を叫んだ。映画を「男性性」から解放した画期的な作品であり、女性の作家の存在意義がかつてないほど際立っている。本作は現代を生きる我々にとってひとつの指標となるだろう。

山中瑶子(映画監督)コメント

誰かの苦しみの上に成り立っている社会というものの理不尽さに泣くことがある。泣いてばかりで何もできてないくせにと自分を咎めては真っ暗な気持ちだし、みんなー!頑張って生きようね!なんて無邪気に言えない世界だけど、この映画と作家と同時代に生きていることの喜びは、全身で感じました。
必要な方に届きますように。

ゆっきゅん(DIVA)コメント

少し昔の自分に早く見せてあげたかったなと思うと同時に、今の私もどうしても涙を流す。映画に優しく接されるという新しくあたたかな体験だった。優しくする、優しくあろうとすることへの葛藤こそが、優しさであるのだと教えてくれる。これ頑張って作ってくれてありがとね。

尹雄大(インタビュアー・ライター)

世界は残酷で粗野でそれと共に生きていこうとすれば傷つかざるを得ない。
どうせ傷つくならば、その傷を観ていくしかない。そのとき、感じているだけが私の全てではなく、その外にいる私という身体が浮かび上がる。

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(c)映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」

読者の反応

佐々木ののか | Nonoka Sasaki @sasakinonoka

映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』に応援コメントを寄稿させていただきました。

やさしい痛みっていうのは痛みの程度が小さいのではなくて、やさしさと痛みが共存する状態なのだと、この映画が教えてくれました。

ずっとやさしくて、ずっと痛んだ。

4月14日公開
https://t.co/Lmaxh7EvN9 https://t.co/AxtSUycuBw

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