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池井戸潤の同名小説をもとにした本作は、映画独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリー。東京第一銀行長原支店のベテランお客様係・西木雅博が、“メガバンクから10億円が消える”という事件の裏側を探っていくうちに、ある事実にたどり着くさまが描かれる。阿部が西木を演じ、同じ支店で働く北川愛理役で上戸、田端洋司役で玉森が出演。支店長・九条馨に柳葉、副支店長・古川一夫に杉本、支店のエース・滝野真に佐藤、長原支店の客・沢崎肇に柄本、東京第一銀行本部検査部・黒田道春に佐々木が扮した。
阿部は会場に集まった多数のマスコミを見て「フラッシュが眩しい! 目の前に緑の丸がいっぱいあります」と笑顔でコメントし、柳葉は「裏の正義をご堪能ください!」と、杉本は「パワハラ男を演じていて、ずっと怒鳴っていますが、気分を害さないでください」と挨拶。阿部、上戸との撮影が多かったという玉森が「皆様いい方。すごく好きになりました!」と伝えると、阿部は「俺だって好きだよ!」と返答した。
本作の物語にちなみ、イベント中には“今だから言えることを大暴露する”というコーナーも。阿部は「番宣を一緒にやらせてもらっているときに、『いつか食事でも行こうね!』なんて言ってもだいたい口約束なんですけど、玉ちゃんとLINE交換ました!」と報告する。まだ交換していない上戸は「ちょっと!」と不満げな様子を見せてから、「今日交換するかなと思って、携帯を充電して待っているんです! 焼き鳥行きましょ!」と催促した。
上戸は「撮影の後半に阿部さんが西木さんのオーラじゃない日があって、すごく悪い目をしていたんです。『次の作品の台本読みました?』って聞いたら殺人犯役だったみたいで」と回想。阿部は「怖かったなー! あのときは。上戸さんってすごいなって」と、玉森は「横にいましたけど全然気付かなかったです」と目を丸くした。
続いて暴露することになった玉森は「阿部さんがカレーを差し入れしてくれて、上戸さんとスタッフさんたちと距離を取りながら仲良く食べてたんですよ。でも後日、阿部さんが上戸さんがその日いないもんだと思って話してて」と述懐。すると上戸がすかさず「それ玉ちゃん適当に言っている!(笑) 逆だよ、私が阿部さんがいなかったと思ってたんだよ」と指摘し、阿部は「なんだよ! 絞り出したエピソードがそれって(笑)」とツッコミを入れる。玉森は「……記憶って改ざんされるんですね」と苦笑し、会場は笑いに包まれた。
暴露することはないという佐藤は「サダヲさんと木更津で撮影する機会があって、昔ドラマを一緒に撮っていた場所なので、懐かしくて。またご一緒できてうれしかったです」と言及。同じく暴露話に悩む佐々木は「裏の金ということで言ったら、今回の撮影でATMの裏側に入れたのがドキドキしました」と述べる。そして柄本は「僕はこの映画、観ていませんね!」と暴露してから、「観なくちゃいけない映画もあるけど、わりと観ないですね。お客さんと一緒に観たいから試写は観ないんです」と明かした。
最後に本木は「コロナの影響で、中高年が映画館に戻ってきていないんです。この映画をきっかけに、劇場で映画を楽しむことを感じていただけたら」と願いを込め、阿部は「メガバンクで現金紛失って、硬い話に感じるかもしれないですけど、面白い人間ドラマだと思っています」とアピールし、イベントの幕を引いた。
「シャイロックの子供たち」は全国で公開中。
. @jyd2j
「シャイロックの子供たち」の初日舞台挨拶が2月17日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、佐々木蔵之介、監督の本木克英が登壇した。 https://t.co/Vi40dNB9aW https://t.co/qdajg9tYqT