松本穂香×玉城ティナ×渡邊圭祐のいびつな三角関係描く「恋のいばら」監督は城定秀夫

松本穂香と玉城ティナがダブル主演を務め、渡邊圭祐が共演した「恋のいばら」が2023年1月に全国公開。「アルプススタンドのはしの方」「女子高生に殺されたい」「ビリーバーズ」の城定秀夫が監督を務めた。

本作は突然恋人に振られた図書館員の富田桃が、SNSで元カレの新しい恋人の存在を知ったことから始まる物語。桃は自分とは正反対の洗練された“今カノ”の真島莉子に興味を持ち、ある理由から直接会いに行ってしまう。「リベンジポルノって知ってますか？」「彼が撮った秘密の写真を取り返したい。あと、あなたも撮られてないですか？」と言う桃。出会うはずのなかった2人が出会い、いびつな三角関係が始まる。

原作はパン・ホーチョンが2004年に発表した香港映画「ビヨンド・アワ・ケン カレと彼女と元カノと」。「愛がなんだ」「Arc アーク」を手がけた澤井香織が城定とともに脚本を執筆した。城定は「誰かのことを好きになり、その人のことを知ろうとしても最後まで分からない部分が必ず残ります。そして、分かるはずがないと分かっていながらも、何とかして分かろうといばらを掻きわけるのが人間という生き物なのかもしれません。この映画では男一人、女二人が、もつれ合いながらいびつな三角をつくり、やがて意外な結末を迎えます。みなそれぞれにダメな人間なのですが、僕はそんな彼らが愛おしくてたまりません」と語っている。

桃役の松本は「ティナさんの人柄とその美しさにたくさん助けられながら、桃という人間を作り上げることが出来たと思っています。決して気持ちのいい映画ではないかもしれませんが、この映画を通して何か感じてもらえるものがあれば嬉しいです」とコメント。莉子を演じた玉城は、松本との共演について「二人の関係性の移ろい方なども二人で話し合いつつ、城定監督の思う世界観を作り上げていきました。元彼の、今カノ、という立場でしたが、三人のでこぼこな関係が、どうスクリーンに映るか、楽しみです」と述べる。そして渡邊がある疑惑を持たれる彼氏・湯川健太朗に扮した。

ティザービジュアルは写真家の石田真澄が桃と莉子を切り取った1枚。「元カノの今カノを知りたい。」というコピーが添えられた。音楽は「CURE」「愛がなんだ」のゲイリー芦屋が担い、企画・制作は「愛がなんだ」を手がけたアンリコ。パルコが配給を担当する。

松本穂香 コメント

初めての城定組、不思議な空気感で楽しみながら演じさせて頂きました。
玉城ティナさんとは、ほぼ初めましてでしたが、ティナさんの人柄とその美しさにたくさん助けられながら、桃という人間を作り上げることが出来たと思っています。
決して気持ちのいい映画ではないかもしれませんが、
この映画を通して何か感じてもらえるものがあれば嬉しいです。ぜひ、公開をお楽しみに！

玉城ティナ コメント

真島莉子役を演じました、玉城ティナです。莉子はダンサー志望だったので、今まで使った事のない筋肉をダンスレッスンで発見しながら、できるだけ気持ちの乗ったダンスができるように心がけていました。桃役を演じられた松本穂香さんとのシーンが多かったので、二人の関係性の移ろい方なども二人で話し合いつつ、城定監督の思う世界観を作り上げていきました。元彼の、今カノ、という立場でしたが、三人のでこぼこな関係が、どうスクリーンに映るか、楽しみです。

渡邊圭祐 コメント

女性に対する性の感性の歪みと、モノに対する美しいという感性の折り合いをつけようとしたときに、罪悪感を持たない健太朗という男性を演じさせていただきました。その罪悪感のなさと歪みで出会う桃と莉子の2人の結論と、3人の折り合いのつけ方を想像しながら観ていただければと思います。

城定秀夫 コメント

誰かのことを好きになり、その人のことを知ろうとしても最後まで分からない部分が必ず残ります。
そして、分かるはずがないと分かっていながらも、何とかして分かろうといばらを掻きわけるのが人間という生き物なのかもしれません。
この映画では男一人、女二人が、もつれ合いながらいびつな三角をつくり、
やがて意外な結末を迎えます。
みなそれぞれにダメな人間なのですが、僕はそんな彼らが愛おしくてたまりません。
みなさまにお披露目できる日が今から楽しみです。