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池井戸潤の同名小説を実写化した本作は、同じ“あきら”という名前を持つ町工場の息子と大企業の御曹司が、銀行員として巨大企業の再建に挑むドラマ。竹内が熱き理想を持つ山崎瑛(アキラ)、横浜が情を排除して仕事をこなす階堂彬(あきら)を演じたほか、兄の彬に代わって老舗海運会社の社長となる龍馬に高橋、彬の叔父で東海観光の社長・崇に児嶋、同じく彬の叔父で東海商会の社長・晋にユースケ、瑛の上司で上野支店の副支店長・不動公二に江口が扮している。
竹内は印象的な場面を問われると「流星くんとのシーンだと、やっぱり雨のシーン。なんで山崎は傘を差さないんだ?と思いませんでした? 2回あるんですけど頑なに傘を差さない。一方で階堂は運転手さんにしっかり差してもらってて(笑)。雨待ちの時間も長くて、流星くんと濃い話もできて印象に残ってますね」と回想。江口との共演も楽しみにしていたそうだが「江口さんにはことごとくはねのけられて、完膚なきまでにたたきのめされました。ご一緒したのは3日、4日ほど。共演できると知ってうれしかったんですけど、意外と冷たくされるシーンばっかりで(笑)。気持ち的にもっとご一緒したかった」と心残りを明かした。
横浜が高橋、児嶋、ユースケと共演した“階堂チーム”の現場を「張り詰めたシーンが多かったんですけど、それとは裏腹にユースケさんのマシンガントークのおかげで現場がすごく和やかになってました」と振り返ると、ユースケは「よかったでしょ? 違う人からは『迷惑だ』とも言われたんですけど、あえて雰囲気を優先させてしゃべった。しゃべったことで自分のセリフを間違えるという」と笑う。児嶋が「すごく真面目なシーンもずっとふざけてるんだよ」と非難する一方、横浜は「そこは逆にムカついていたので、役に生かすことができました(笑)。作品のためにやってくださったんだろうなと」と続け、笑いを誘う。高橋も「ユースケさんと児嶋さんの“トークセッション”に助けていただきました」「お二人に教えていただいたのは、切り替える力。本番が始まると急に役に入る。それが最初はなかなか難しかったです」と思い返した。
お薦めのシーンを聞かれた竹内は「海人のシーンで好きなところがあって」と、兄弟である彬と龍馬が仲違いする場面に言及。「長男と弟って区別されるじゃないですか。そこのもどかしさがすごくリアルに出ていて。試写で観ていて心が苦しくなった。龍馬が去ったあとに彬もいい顔をしていて。あの切ないシーンが好きです」と語ると、高橋は「いやあ……うれしいですね。本当に」と言葉が見つからない様子。「あまり褒められ慣れてないので、舌が回らなくなっちゃいました」と喜んだ。
これまでも数多く映像化されている池井戸の小説。三木は本作を作るにあたって意識した点を「今までの池井戸作品とは異なる新しいカタルシスも捉えたいと思っていました。そこへのチャレンジは一番気を付けたところ。その突破口は主演のお二人。今まで(の映像作品)より、若いキャスティング。新しい時代を切り開いていく、希望を与える話にしたかった」と語る。竹内は「融資したいほど情熱を注いでいるもの」を披露するコーナーで「涼真と潤」と回答。池井戸潤の「潤」であり、竹内は「池井戸さんの作品は3作目。『下町ロケット』『陸王』に続いて『アキラとあきら』。本当にご縁がある。今回の作品も宝物になりました」と深い思い入れを明かした。
※高橋海人の高は、はしご高が正式表記
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