「
川村元気が自身の小説を自ら監督として映画化した本作。記憶を失っていく母と、思い出をよみがえらせていく息子の物語がつづられる。息子の葛西泉を菅田、母の葛西百合子を原田が演じた。
普段は入れない重要文化財・伝法院での祈祷について、菅田は「すごく気持ちがよかったです。音や風の心地よさはもちろん、じーっと目を閉じていると何かが溶けていくような感覚でした。ヒット祈願は気を張るし疲れるのですが、全然疲れない(笑)。癒やされた感じがしました」と率直な感想を明かす。原田は「それはきっと観音様の波動ですね。穏やかな、静かな時間でした」とコメントした。
完成した作品を観て「安心しました」と話す菅田は、原田との共演を「ぜいたくです」と述懐。「プロモーションで約1年ぶりくらいにお会いして、『菅田くんってそんな人だったんだね』と。原田さんは現場での集中や役にのめり込むことが本当に大変だったと思うので、こうしてプロモーションがあってよかったです」と、プロモーション期間で距離が縮まったことを喜んだ。
原田は「現場では百合子として泉を見ていた。菅田さんは泉として百合子を見ていたので、普通の会話はほとんどなかったんです。撮影の合間も『元気?』とか軽い会話すらできない状態でした」と述べ、「菅田さんがみんなをぎゅっとまとめる大きさのある人なんだと気づいて、いい子だなあって(笑)。菅田くんと仕事ができてよかったです」と喜びをあらわに。菅田は「よかったです! いい人と言ってもらえて」とはにかんだ。
MCから「もしお二人が本当の親子だったら、どこで何をしたい?」と尋ねられると、菅田は「“おかん”って呼べるかなあ(笑)。原田さんから海外へ行った思い出とかを聞いていたので、ドライブとかいいですよね。おかんにサングラスしてもらって(頭に)スカーフを巻いて、オープンカーでパリの街を……」と妄想を膨らませる。原田は「どこに行こう? 浅草だったら夜の隅田川を船で渡るとか、最後に花火とか楽しそう」と頬をゆるませた。
また本作の撮影でピアノに触れた原田は「ピアノそのものの音が好きになって、撮影が終わった今でも先生にそのまま教えていただいてます。菅田くんはめちゃくちゃうまいんですよ!」と目を輝かせる。菅田は照れ笑いを浮かべながら「原田さんが現場でピアノを練習されているのを見て、すごく落ち着いたんです。本編では原田さんの生音も収録されてますから、ぜひ観てほしいです」と太鼓判を押した。
「百花」は9月9日より全国でロードショー。
関連記事
菅田将暉の映画作品
リンク
katsuΣ! 菅田将暉 推し★沖縄代表 @katsumiisa
もしも親子だったら?菅田将暉が“おかん”原田美枝子と「オープンカーでパリの街を」(イベントレポート / 写真17枚) - 映画ナタリー https://t.co/DQjevgepX1