ドキュメンタリー「
1990年代に細眉やリップライナーを流行らせ、光と影で顔に立体感を生み出すメイク「コントゥアリング」を広めたケヴィン・オークイン。オークインは21歳で化粧品ブランド・レブロン ULTIMAのクリエイティブディレクターに着任し、資生堂ブランド・INOUIのクリエイターだったことでも知られる。しかし頭痛と精神的苦痛に長年悩まされ、鎮痛剤中毒により2002年に40歳という若さでこの世を去った。
特報とあわせて、本編に登場するモデルの
ケイト・モス(モデル)コメント
魔法がかかるのは舞台じゃなくてケヴィンと鏡に向かう時。小さな楽屋に、とても親密な時間が流れるの。
このドキュメンタリーは、あの驚くべきケヴィンへの完璧なオマージュよ。私の知らなかったケヴィンの側面を知ることができたわ。彼のすべてが描かれていて、今まで以上に好きになったわ。
ナオミ・キャンベル(モデル)コメント
髪や顔に触れた人に自信がないとわかる、駄目だなって。ケヴィン以外はお断りだった。彼の前にある椅子にしか座らない。それで通した。
いわば当時のフォトショップよ。ケヴィンの独壇場だった。ベースメークは彼にしかできない。口癖は「のっぺり顔はダメ」。ほかの人がベースをのっぺり塗るとすごく嫌がった。一流ならそんな塗り方はしない。
ポーリーナ・ポリスコワ(モデル)コメント
1983年だったと思うけど…カタログの撮影があった。その現場に背が高いやせた男の子が用具を持って現われた。「ポーリーナ、大ファンです!」「あなたは最高!」GLAMOURやCOSMOPOLITANなど私の仕事を全部知っていた。仕事が終わると彼は「ぜひテスト撮影を」と言い、私は快諾した。衣装の穴空きTシャツを更にボロボロにして、目元にはバーガンディーのシャドウに、たてがみのような髪で、パンクに撮った。
イザベラ・ロッセリーニ(俳優&モデル)コメント
彼のメイクは単純に美しいだけじゃない。生きることへの欲望。好奇心と愛なの。
悲しいけど、こんなに注目されてるなんて、短い生涯を超える存在だったと思う。
トッド・オールドハム(デザイナー)コメント
彼ほど色彩センスがすごい人はいない。画家を含めてもね。手品師だよ。油絵で必ず下塗りをするように、下地を塗る。そういう知恵をケヴィンは備えてた。わざわざ学ばなくてもね。
トーリ・エイモス(シンガーソングライター)コメント
女性たちは彼を呼び出した。“とにかく今すぐここへ来て” “すごく大切な仕事なの”そんな時、彼は期待に応えた。もたれ合いよ。美しくしてもらう側の依存と、美しくする側の依存。
ブルック・シールズ(俳優&モデル)コメント
まるで画家のように、彼はメイクをしていたわ。彼と過ごした人は誰でも、自分がすごい人のように感じてしまう力が彼にはあったのよ。彼が作り上げるんじゃない。彼はその人が持っている魅力を引き出すのよ。
アイザック・ミズラヒ(デザイナー)コメント
ケヴィンは当時、もっとも革新的なアーティストだったね。彼は事実上、現在僕らが知っているメイクアップというものを発案した。彼と一緒に仕事をするのが好きだったけど、それ以上に重要なことは、僕は彼を愛していたことだ。
クリスティ・ターリントン・バーンズ(モデル、映画監督)コメント
ケヴィンはアーティストであり、彼のことを知るすべての人を刺激して、大義のために自分たちの有利な立場を使う気にさせた活動家だったわ。
彼はファッションに生き、創造とマジックの世界にいた。その一方でジェドと“家”を築いていたの。そういう部分も大事にしてた。
アトムンク AtoMunch @AtoMunch
一世を風靡したケビン・オークインが40歳で早世していたとは知らなかった。ファッション業会を駆け抜けた、天才メークアップアーティストだった https://t.co/PxTKhiVkwe