ジョン・ガリアーノが「すベてを話す」、暴言の背景に迫ったドキュメンタリーが公開

ファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノのドキュメンタリー映画「High&Low -John Galliano」が「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」の邦題で、9月20日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

ジバンシィ、クリスチャン・ディオールなど世界的ブランドのデザイナーに抜擢され、ファッション界の至宝とたたえられたガリアーノ。しかし2011年に反ユダヤ主義的な暴言を吐く動画が拡散し、有罪判決を受けた。彼の暴言の背景に迫る本作では、大胆なスタイルで世界中を魅了していったガリアーノの栄光をアーカイブ映像とともに振り返りながら、ガリアーノを診断した精神科医、今も心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向けている。

YouTubeで公開中の予告編には、イギリス版「VOGUE」誌の元編集長エドワード・エニンフルが「ジョンが現れてファッションは突然、ロック化した」と語るさまを収録。さらに事件当時の映像や、ガリアーノが「すべてを話す」と口にしてカメラの前に座る姿も映し出された。

「ブラック・セプテンバー／五輪テロの真実」のケヴィン・マクドナルドが監督を務める。ガリアーノのほか、ケイト・モス、シドニー・トレダノ、ナオミ・キャンベル、ペネロペ・クルス、シャーリーズ・セロン、アナ・ウィンター、エニンフル、ベルナール・アルノーが出演した。

映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」予告編