「エルヴィス」オースティン・バトラーが来日「今夜カラオケに行くのが楽しみ」

「エルヴィス」のイベントが本日6月28日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、来日中のオースティン・バトラーとバズ・ラーマンが参加した。

本作は“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーの伝記映画。バトラーがプレスリー、トム・ハンクスがマネージャーのパーカー大佐ことトム・パーカーを演じ、ラーマンが監督を務めた。

イベントでは、オープニングアクトとして新しい学校のリーダーズがダンスを披露。彼女たちに迎えられる形でバトラーとラーマンが登場し、集まったファンと交流を図った。

その後バトラーとラーマンはステージに姿を現し、ゲストとして玉城ティナも壇上に。ラーマンは「コロナによるパンデミックで映画を作れないかもしれないと思いました。でもコロナには負けなかった！」と力強く述べ、エルヴィス・プレスリーの元妻であるプリシラ・プレスリーにも映画を認めてもらったことを明かした。初来日のバトラーは「とても温かい歓迎を受けていて、ありがとうという言葉を何回言ったことか。エルヴィスは日本に来ることができなかったけど、こうして彼の物語を分かち合えるのは本当にすごいことだと思います」としみじみ。そして「日本がプロモーションの最後の場所であることを誇りに思っています。今夜カラオケに行くのがとても楽しみです」とうれしそうに話す。

玉城がライブシーンのこだわりを尋ねると、ラーマンは「オースティンはすべてのパフォーマンスを自分で演じています。『スター・ウォーズ』や『スーパーマン』、『マトリックス』をやってきたスタッフが『こんな体験は初めてだ』と言っていました」と撮影現場でのエピソードを伝える。またラーマンが玉城に対し「『華麗なるギャツビー』の続編があったらティナさんをキャスティングします」と宣言すると、彼女は「皆さんしっかり録音しておいてくださいねー」と報道陣に呼びかけて笑いを誘った。

「心からエルヴィスのことが大好き」だというバトラーは、「彼は貧しい家庭出身で、出生時に双子の兄弟を失っており、母親も早くに亡くしています。僕はさまざまな意味で彼の魂を見つける必要がありました」と役作りを回想。「ステージで彼をエルヴィスたらしめるもの、駆り立てていたものを学びました。彼は笑い声が本当に素敵で、いろいろなことを深く考える人でもあった。愛にあふれていた方なんです」と思い入れたっぶりに語った。

ラーマンはスマートフォンなどで、配信されている映画を観ることもあるという。ただし今作は大きなスクリーンで観てほしいと言い、「知らない人たちと劇場で観て、一緒に泣いたり笑ったりしてほしいです。この映画をキング・オブ・シネマにしてください」と、キング・オブ・ロックンロールと絡めて作品をアピールした。

「エルヴィス」は7月1日より全国ロードショー。