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櫛木理宇の同名小説を実写化した本作は、連続殺人鬼・榛村大和から届いた冤罪証明の依頼をきっかけに、大学生の筧井雅也が事件を独自に調べていくサイコサスペンス。阿部が榛村、岡田が雅也を演じた。映画は5月6日の封切りから公開7週目を迎えた現在も堅調な数字をキープ。興行通信社による全国映画動員ランキングトップ10では6週連続でベストテン入りを果たし、6月21日付けで興行収入10億円を突破したことも発表された。
独立系の配給の作品では異例のロングランを記録している本作。映画が愛される理由を問われると、阿部は「けっこうカップルが多いと聞きます。1人で観るのは怖いけどお互いに誘い合って、とか。観た人がいろいろ話したくなる作品なんだと思います」と話す。白石は「宣伝の方がホラー映画を観に行く感覚でこの映画を観る方が多いと分析されていました。『貞子観に行こうぜ』という感覚で『阿部サダヲを観に行こうぜ』と。そしてお二人の熱演があってのヒットだと思います」と語った。
SNSで募集された「皆さんの怖いものは?」という質問に、岡田は定期的に見るという怖い夢の話で返答。過去に出演した作品の再撮影というシチュエーションによく出くわすそうで「セリフがまったく入ってない状態で、周りは撮影の準備を進めてる。『ヤバい! ヤバい!』と思ってたらバッと起きる。怖いですね」と吐露すると、阿部が同じ役者として芝居に関する怖い夢に同意する一幕も。また阿部は「この前、別の現場で『意外と普通の人なんですね」と言われて。僕サイコパスじゃないですよ。(この映画で)阿部サダヲが怖いと思われるのは怖い(笑)。でも、それぐらい影響力のある映画に出られたことはうれしいですけどね」と、ヒットの意外な影響を明かした。
最後に白石は「観れば観るほど発見のある映画。また新たなところを見つけて、骨の髄まで楽しんでいただけたら」と挨拶。阿部は「観終わったあとは、しばらくは無言になると思います。僕が劇場に行ったときも意外と静かで。2、3日経ってから、またしゃべりたくなる。そんな映画だと思います」と述べ、イベントを締めくくった。
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阿部サダヲの映画作品
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鈴木卓爾 @suzuki_takuji
サダヲさんがついにサイコキラーを演じた『死刑にいたる病』。記念樹のような映画な気がしますね。映画館で観てねー。
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