未来少年コナンは宮崎駿そっくり?スタッフが裏話語る、ジブリ美術館の展示は明日から

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「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」のマスコミ向け内覧会が本日5月27日に東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われた。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」会見の様子。左から安西香月、友永和秀、富沢信雄、竹内孝次。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」会見の様子。左から安西香月、友永和秀、富沢信雄、竹内孝次。

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「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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「未来少年コナン」は最終戦争から20年後、荒廃した地球を舞台に、のこされ島から旅立った少年コナンの大冒険を描くテレビアニメ。NHK初のアニメーション番組で1978年に初放映され、当時37歳だった宮崎駿による初演出作品として知られる。原作はアレグザンダー・ケイの「残された人びと」。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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本展は当時リアルタイムで毎週放送を楽しみにしていたというジブリ美術館館長の安西香月が企画・監修。美術館で働くようになった20年以上前から「子供の頃に観た『未来少年コナン』の展示をここで絶対にやる」と思い描いていた積年の企画だ。2つの展示室では全26話のストーリーやセリフを1話ごとに一挙紹介。「宮崎駿監督流 漫画映画の特徴」と題し、「キャラクターの魅力」「世界の構築」「よく動く」「ありえないアクション」など8つのポイントもあわせて解説される。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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展示は仕留めた巨大なサメを軽々と持ち上げる第1話のコナンの姿から幕開け。そして各話のパネルとともに、原画、イメージボード、舞台やマシンの設定資料、本展のために制作された模型が多数並べられる。物語が進むにつれて、のこされ島、バラクーダ号、インダストリア、ハイハーバーと舞台を移していく本作。コナンの旅路に沿う形で、その世界を堪能できる。模型は断面図のように中をのぞき見ることができるものもあり、全長120cmのバラクーダ号では、コナンや旅の仲間ジムシーの小さなフィギュアがいたるところから顔を出し、各話の出来事が再現された。

パネルの下に設置されたモニターでは、本編から抜粋した短い映像でアニメーションとしての動きを紹介する回も。ギャグシーンや水中の動き、足元の表現、巨大建造物ならでは動きなど、映像それぞれでアニメーションの異なる魅力を感じられる。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」会見の様子。

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内覧会に先立って行われた会見では、当時「未来少年コナン」の制作に関わったアニメーション監督の富沢信雄、アニメーターの友永和秀、元テレコム・アニメーションフィルム社長の竹内孝次による座談会を開催。原画を手がけた富沢は「荒唐無稽な部分が多い作品ですが、それをいかに本当らしく描くかに注力していました。それは重さの表現や空気感など」と当時のこだわりを明かし、制作進行を担った竹内も「荒唐無稽なのに、細かいところは嘘をついていない。火をおこしたり、ものを食べたり、風の抵抗を受けたり。実感やリアルを積み重ねて、最終的に大嘘をついてる」と魅力を語る。また友永は「細かい表現を積み重ねて現実感が出てくる。信じられる世界が生まれる。それができるのが演出家。宮崎さんはすべて絵コンテに描いてますから。それをいかに画面に表現するか。全力投球ですよ」と振り返った。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」より。

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安西はかつて、本作のキャラクターデザインと作画監督を担った大塚康生と宮崎がしゃべっている場面を見たことを述懐。「2人をなんとなく見ていたら、コナンとジムシーがいる!と感じて。動きや表情もそっくりなんです」と話しながら、のちに宮崎からアニメーターは鏡に写る自分を見ながら動きを描くことを教えられたと明かす。「『キャラクターを描いてるはずなのに、鏡で動きを確かめているうちに、どんどん(キャラの中に)自分が入り込んでいく』とおっしゃっていて。まさに本人の動きなんですよ」と続けると、友永も展示の見どころとして「コナンの顔なんて、宮崎さんそっくりですよ。特に力んだときなんか、宮崎さんの顔なんです」と語った。

「『未来少年コナン』展 漫画映画の魅力にせまる!」は明日5月28日にスタート。2023年5月までの開催を予定している。三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制。チケットは毎月10日に翌月の入場分がローチケで発売される。

「未来少年コナン」展

2022年5月28日(土)~2023年5月予定 東京都 三鷹の森ジブリ美術館

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(c) NIPPON ANIMATION CO., LTD. (c) Studio Ghibli (c) Museo d'Arte Ghibli

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