「
本作は解散が決まったアマチュア交響楽団・弥生交響楽団が最後のコンサートに臨む姿を描いた音楽エンタテインメント。檀が楽団主宰者の花村理子を演じたほか、理子とともに楽団を支える中古車販売センター社長の鶴間芳文に石丸、鶴間の会社で働きながら楽団でトランペットを演奏する田ノ浦圭介に町田、理子の洋装店で働くヴァイオリン奏者・宮園あかりに森、理子の音大時代の恩師である指揮者・藤堂謙に水谷が扮した。
東京でのお披露目を迎え、檀は「うれしいのと作品が旅立っていく寂しさがあります。1人でも多くの方に観ていただきたいですし、かわいがっていただきたい。とても複雑な気持ち」と心境を吐露。水谷の現場での様子を「まずはみんなにグータッチで『おはよー』と挨拶するところから始まります。朝の儀式のような感じ。グータッチからいただくエネルギーは本当に大きくて、今日も1日がんばるぞ、という気持ちになりました」と明かした。
さらに監督としての手腕を「ユーモアのセンスがすごい。演出を受けるたびに刺激とドキドキとワクワク、いろんな感情が入り混じる毎日が楽しい現場でした」と称賛。石丸も「私たちの心をふわっとゆるませてくれる。北風と太陽だったら、まさに太陽のような方。だから本当は『水谷豊とボレロ』なんですよ。ご覧になったらわかります。水谷さんワールドなんです」と続ける。キャスト陣から口々に現場での楽しい日々が語られると、水谷は「どうして現場で言ってくれなかったの?」とうれしそうな表情に。そして「監督としてやらなきゃいけないのは、イメージを伝えるだけ。実際に演技をしてくださるのは皆さん。撮影は皆さんを見て楽しんでいたという印象が強いです」と振り返った。
町田と森は1年以上にわたって実際に楽器を猛特訓し、吹替なしの演奏シーンの撮影に臨んだ。町田は「試練でした」と苦労をにじませながら「演奏シーンの楽屋でも、みんながずっと練習してました。一緒に作り上げよう、という思いがまさに本物の交響楽団のようで。その時間が印象的でした」と回想。トランペットは音が大きいため、家での練習では布団を被りながら吹いていたそう。演奏シーンを客席から見ていた檀は「理子としても檀れいとしても、うちの弥生交響楽団は本当にすごいんだぞ! どこにも負けない素晴らしい人たちなんだぞ!と叫びたいぐらい、皆さんかっこよかった」と当時の心境を明かし、水谷は「クラシック、音楽の世界がテーマの作品で吹替はしたくなかった。クライマックスのオーケストラは、演奏を全部見せたかったんです。皆さん本当に大変な思いをされたと思います。でも、それを乗り越えた先の世界を皆さんに味わってほしかった」とキャスト陣をねぎらった。
この日の上映会には、日本アマチュアオーケストラ連盟の総裁を務める高円宮家の憲仁親王妃久子殿下が出席。最後に水谷は「まさしく特別な夜。かと言って、もう内容を変えるわけにはいきません。ありのままを観ていただくしかありません(笑)。芸術や音楽に造詣の深い久子様にご覧いただけることを心より深く感謝しております」と思いを伝えた。
「太陽とボレロ」は6月3日より全国ロードショー。
関連記事
檀れいの映画作品
リンク
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Tokyo premiere of new movie "Taiyo to Bolero" at Marunouchi TOEI on 23 May 2022 - Dan Rei, Ishimaru Kanji, Machida Keita, Mori Maria & Mizutani Yutaka; showing in cinemas from 3 Jun 2022
https://t.co/0ft2Jpdcpx https://t.co/wXknSRbqVw