アメリカ人監督が夜の新宿でさまよう男女描いた「MAYONAKA」公開

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アメリカ出身のロバート・カプリアが東京・新宿を舞台に撮り上げた初長編「MAYONAKA」が、5月21日より東京の池袋シネマ・ロサほか全国で公開される。

「MAYONAKA」ビジュアル

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本作は真夜中の新宿をさまよう孤独な男女の姿を描いたダークファンタジー。誕生日の夜に処女を失うか自殺するか思い悩むクミ、社会の歯車の中で心を病んだアキラは新宿駅で出会い、真夜中の終わりまで親密で感情的な旅をする。和楽器ヘビーメタルバンド・KAGURAMUSOUのボーカルとして活躍する暁月ななみがクミ、「涯てへの旅」の高城ツヨシがアキラ役でダブル主演。撮影は歌舞伎町をはじめ夜の新宿駅周辺でゲリラ的に行われた。予告編がVimeoで公開中。カプリアと主演2人によるコメントも下記に掲載した。

MAYONAKA - English Trailer from Actuality Films on Vimeo.

ロバート・カプリア コメント

日本は自殺率とうつ病率が高いという事を知りました。これは物事の基準が高く、それをクリアする事が難しいためだと私は思います。
この映画の中では、そのような二人が登場します。電車のようにすれ違う二人の魂の比喩として駅をモチーフに使いました。彼らの人生は彼らが望んでいるものではなく、彼らは二人とも同じような絶望の旅に出ています。途中で彼らは同じ道を共有し、人間の繋がりを作り始め、彼らの旅は少なくとも、しばらくの間は、孤独から解放されます。
私にとって日本は、とても不思議な国であり、最初、日本で良い映画を作るのはとても難しいことだと思いました。黒澤、今村、篠田、吉田監督など日本の偉大な監督の作品を見て研究を重ねました。このことは私に、映画の中におとぎ話やドストイエフスキーの要素を取り入れるという自分の本能、考えに従うことを後押ししてくれました。実際の撮影においてはドキュメンタリーの方法を使って撮影を行いました。

暁月ななみ コメント

クミは、私の性格にも似たところがある少女であったため、自然の姿で演じた部分もありました。この作品が描く様々な人たちが行き交う大都会の“闇”は、ドキュメンタリーなのか? フィクションなのか? そんな視点でクミやアキラの心境について注目しながら観ていただきたいです。

高城ツヨシ コメント

夜の新宿の街中で、監督と最低限のスタッフとともに言語の違いを超えて、心で会話しながら撮影に臨んだ日々を思い出します。この映画の中には、日頃、私たちが当たり前のように見ていた新宿や日本とは違う、他国の人から見た日本、新宿の風景や問題点が映しこまれています。それは私たちがその様な現実があることを知りつつも、あえて目を向けて来なかった事かもしれません。是非、映画「MAYONAKA」を観て何かを感じ取って頂ければ幸いです。

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