カンヌ映画祭グランプリ「アトランティック」劇場初公開、マティ・ディオップを特集

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特集上映「マティ・ディオップ特集 越境する夢」が4月23日から5月6日にかけて東京のシアター・イメージフォーラムで開催される。

「マティ・ディオップ特集 越境する夢」チラシビジュアル

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マティ・ディオップ (c)Huma Rosentalski

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長編監督デビュー作「アトランティック」が2019年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、グランプリを受賞したマティ・ディオップ。フランスとセネガルにルーツを持つディオップにフォーカスする本特集では、劇場初公開となる「アトランティック」に加え、初期短編や女優としての出演作などが紹介される。

「アトランティック」 (c)Les Films du Bal

「アトランティック」 (c)Les Films du Bal[拡大]

「アトランティック」は幻想的なイメージを交えながら、現代セネガル社会の暗部を描いた1編。舞台は都市開発が進むセネガルの首都ダカールだ。17歳の少女アイダは建設現場で働く青年スレイマンと恋仲にあるが、別の裕福な男との結婚を控えていた。一方で給料の未払いが続く職場に耐えかねたスレイマンは、仲間ともによりよい暮らしを夢見てスペインへの航海に出る。しかし、彼らは思いもよらない姿でアイダが残る港町へ帰還する。

ディオップの監督作ではフランス・マルセイユ周辺の森林で映画を撮影するフランス系ベトナム人監督の姿を描いた短編「ビッグ・イン・ベトナム」、叔父であるジブリル・ジオップ・マンベティによる映画「トゥキ・ブキ/ハイエナの旅」の足跡をたどるドキュメンタリー「千の太陽」を上映。そして“アフリカのヌーヴェルヴァーグ”と評された「トゥキ・ブキ/ハイエナの旅」や、女優として主演を務めたクレール・ドゥニ監督作「35杯のラムショット」もラインナップに並んだ。

「マティ・ディオップ特集 越境する夢」の上映は連日21時から。窓口での半券提示で一般料金が300円引きとなるリピーター割引も行われる。4月23日の「アトランティック」上映後にはライター・編集者の月永理絵、本特集を主催するアンスティチュ・フランセ日本の映画プログラム主任・坂本安美によるトークショーも開催。

マティ・ディオップ特集 越境する夢

2022年4月23日(土)~5月6日(金) 東京都 シアター・イメージフォーラム
料金:一般 1500円 / 学生・シニア・会員 1200円
<上映作品>
「アトランティック」
「ビッグ・イン・ベトナム」
「千の太陽」
「トゥキ・ブキ/ハイエナの旅」
「35杯のラムショット」
パリ、18区、夜。

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カンヌ映画祭グランプリ「アトランティック」劇場初公開、マティ・ディオップを特集(ナタリー)
「アトランティック」は2019年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞。本特集では「アトランティック」に加え、初期短編や女優としての出演作などが紹介。
https://t.co/ACzMRl25yG

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