アフガニスタン難民が壮絶な過去を語る、ドキュメンタリーアニメ「FLEE」特報解禁

第94回アカデミー賞の国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞にノミネートされたドキュメンタリーアニメ「FLEE フリー」の特報がYouTubeで解禁された。

父を当局に連行され、生まれ育ったアフガニスタンから家族とともに脱出したゲイの男性アミンの半生を映し出す本作。アミンや周囲の人々の安全を守るためアニメーションで制作された。

特報は、本作の監督ヨナス・ポヘール・ラスムセンの「誰かに話したことは？」という問いにアミンが「一度もない」と答えるシーンからスタート。壮絶な過去を思い出して胸を痛めるアミンが「でもこれが僕の過去。向き合わなきゃ」と語る様子も収められている。

ラスムセンは本作について「私的な物語を語る過程で、私は常に新しい方法や新しいアプローチを探求しようと心がけています。語られる物語に沿うように、映画の形式をねじ曲げる方法を探るのです。『FLEE フリー』では、そのレパートリーにアニメーションを加えました。アミンが惜しみなく私に共有してくれた、貴重な証言にふさわしい舞台を与えられるよう、説得力があり、魅力的な語り口を作ることを目指したのです」とコメント。また「過去やセクシュアリティも含め、自分が誰なのか。それを知ることのできる場所を見つける、1人の人間の物語なのです」と語っている。

「FLEE フリー」は6月10日より東京・新宿バルト9、グランドシネマサンシャインほか全国でロードショー。

※一部記述を修正しました。