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難病により2017年に死去した小坂流加による同名小説をもとにした本作は、20歳で難病を患い恋はしないと決めた余命10年の高林茉莉と、生きることに迷い自分の居場所を見失った真部和人が織りなすラブストーリー。小松が茉莉、坂口が和人役で出演。茉莉と和人の中学の同級生・富田タケルを山田、茉莉の大学時代の親友・藤崎沙苗を奈緒が演じた。
昨日公開初日を迎えた本作。小松は「たくさんの感想を目にしていろいろな人の心に届いてくれているんだなとうれしくて、心が満ちています」「(撮影中は)茉莉としてさまざまなことがありましたけど、報われた気持ちです」と、坂口は「昨日からたくさんのコメントを目にしましたが、ある方が『命が限られている余命もの、というだけではない映画』とおっしゃってくださっていました。1年という長い時間を掛けて、丁寧に作ってきた作品が皆さんのもとに届けられました。本当に感慨深いです」と語る。
山田は「この作品は生きるということと戦っているんですよね。何かにぶつかったり、不安に思うことがあっても、前を向いて進んでいかなければいけない。強く生きようと思わせてくれるようなメッセージが詰まった作品です」と紹介。そして「一歩を踏み出す勇気をくれる、背中を押してくれるような作品になっています。皆さんにも前を向いていけるような力が届いてくれたらうれしいです」と願いを込める。奈緒は登壇したキャスト4人での撮影が多かったことに触れ「1年という時間を経て、舞台挨拶にみんなで立てている。こんなに幸せなことあるんだ!と胸がいっぱいになっています」と笑顔でコメントした。
「和人は坂口くんで、坂口くんは和人。絶対的な存在でした」と振り返る小松は、「スクリーンに生きている和人は素晴らしくて、1人の男性として成長していく姿がいいなと思いました」と言い、「試写終わりに坂口くんにこの熱量を伝えたくて『試写観た!?』と電話をして、ほやほやの感想を話し合いました。これは今までの作品にはなかったことなので、素直にこの作品に出会えてよかったと心から思いました」と伝える。一方の坂口も「僕のほうが試写を観るのが早くて、観たあとに思いを伝えたくて、伝えたくて(笑)。それで、(小松が)試写を観たと聞いて、特に話す内容を考えていたわけではないんですけど、『茉莉をよく生き切ったね』って。普段は感じないような感情をいち早く伝えたかったんです」と思い返した。
続けて坂口は「茉莉って愛しい人の前でも一番言いたいことを言えない、打ち明けられないまま物語が進んでいくんです。ただの笑顔が笑顔じゃない。小松さんはその1つ先の感情を作りながらお芝居をしなければいけなかったので、計り知れないつらさがあったと思います。感情を剥き出しにして生きている茉莉の隣で1年間お芝居をさせていただきました。言葉にできない美しいものがありましたね」と茉莉を演じた小松をたたえる。
イベント中には原作者である小坂の家族から手紙が届くサプライズも。小松は涙をこらえきれずに「メッセージは駄目です……その手紙コピーしてくださいね、家宝にします」と述べ、「小坂家の皆さんは優しくて。そっと見守ってくれる姿や、掛けてくださる言葉にも背中を押してもらいました。本当にかけがえのない時間を過ごさせていただきました。この作品が末永く愛してもらえるように周りの人にも広めてくださるとうれしいです」と思いを口にする。
最後に藤井は「俳優部の皆さんと自分たちのすべてを懸けてこの作品に挑みました。『余命10年』が皆さんの生きる糧になればと願い作り上げました。この作品がこれからどうなっていくのかを見届けていきますので、皆さんも応援してくださると幸いです」と語った。
「余命10年」は全国で公開中。
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