「MIRRORLIAR FILMS Season2」公開記念スペシャルイベントが本日2月15日に大阪・心斎橋PARCO SPACE14で行われ、
“変化”をテーマに、俳優、映画監督、マンガ家、ミュージシャンなど総勢36名が手がけた短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開する同プロジェクト。Season2の1編「インペリアル大阪堂島出入橋」を監督した三島は「施設にいる私の母親が大阪堂島出入橋のふもとにあるインペリアルというレストランのハンバーグが食べたいと言ったことがこの映画を作るきっかけでした」と述べ、「お店に向かったら閉店になったという張り紙を見まして。お店の亭主が幼なじみなので、母親がどうしてもハンバーグを食べたいと言っているといったらハンバーグにかけるデミグラスソースは今でも作り続けていると言ってくれたんです。その言葉を聞いたときに、コロナ禍でいろんなことを失っていく中で小さな光に触れたような気がしました。お店が壊される前にこれをどうしても映画にしなきゃいけないと思って作った作品です」と口にする。そして「インペリアルから歩きながらある一人の男の人生が見えたらいいなと思って、無謀にも800mに及ぶ、11分を超える長回しをやりたいと思いました」と続けた。
同作の主演を務めた佐藤は「久々に本番前に自分自身がピリピリするような。監督が明け方4時10分の太陽の位置で11分以上の長回しをやりたいと」「OK出たかなと思ったら『明日もう1回やらせてもらえませんか』と。うわあ、また明日もこれを味わうのかという気持ちもありましたが、2日かけてやったことがこの映画に全部映っています。あえて自分でハードルを上げます。楽しんでください」と呼びかける。
本プロジェクトのプロデューサーであり、紀里谷和明監督作「The Little Star」で主演を務めた山田は「2度とアクションの撮影をしないと決めていたのですが、誰にも言っていなかったのでアクションのオファーが来てしまってすごく嫌だったんです。でも紀里谷さんの作品に出られるし、がんばるかという感じでした。私の俳優人生最後のアクションという見どころもあります」とアピールし、「松本まりかさんと21年ぶりに共演しました。台本にセリフがなかったので、ライブのようなすさまじいセッションが見られます! 実はこの人、意外といい俳優なんじゃないかと気付いてもらえるんじゃないかなと期待しております」と言って、観客を笑わせた。
最後に佐藤は「短編であるが故の難しさと面白さ、楽しみ方というものがあると思うんです。長編であれば語られるはずの人物の背景や設定が短編では省かれる場合もある。そういう中で皆さんが何を感じ、自分たちがどう受け止めるか。あのカットはこういう意味だったのではないか、いや、こういうことではないかとネットなどでも大いに語り合ってください。よろしくお願いいたします!」とコメント。山田は「今回シーズン2で阿部進之介、志尊淳、柴咲コウと3人の監督が初挑戦しています」「 『MIRRORLIAR FILMS』はシーズン3、4と続いていくのですが、スタッフやキャストはいろいろな思いがあって参加しています。なぜこの人たちがこれを作ったのか、なぜ参加したのか、なぜこれを今伝えたいのか、もう1つ先まで踏み込んでいただいて、その人たちのこれまでのこと、これからのことを気にかけていただけたら、我々表現者は幸せです」と伝えた。
なおイベント中盤には本作をモチーフとして作られた展覧会「Moments of Life -いけばな×映画、アートが融合する時空間ミュージアム-」のデモンストレーション映像を上映。スペシャルゲストとして華道家元池坊の次期家元である池坊専好、ビジュアルアーティストの松山周平が登場した。同展覧会は2月26日から3月1日まで京都・華道家元池坊ホールで開催される。
「MIRRORLIAR FILMS Season2」は2月18日より順次公開。
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山田孝之「MIRRORLIAR FILMS」をアピール「人生最後のアクション」(イベントレポート) - 映画ナタリー
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