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筒井哲也のマンガを実写化した本作は、過疎化が進む孤島を舞台に殺人の共犯者となった幼なじみたちの姿を描いたサスペンス。藤原が島で黒イチジク農園を営む青年・泉圭太、松山が死体隠しに協力する猟師の田辺純、神木が圭太と純を慕う新米警官の守屋真一郎を演じた。また圭太の妻・加奈に黒木、事件の捜査で圭太たちに疑惑の目を向ける刑事・畠山努に永瀬が扮している。
舞台挨拶は写真家としても活躍する永瀬が現場で撮影した写真を振り返る形で進行。最初はしゃがみ込んだ藤原と松山を後ろから捉えた写真だ。永瀬曰く、長回しで撮影された後半の重要な場面のために藤原と松山が“自主練”をしているところだそう。藤原は「今回の廣木監督は『場所は用意した。あとは好きにやってくれ』という感じ。わりとテンションが上がって、監督のエネルギーとスタッフの技術にカバーしてもらいながら、いい緊張感で臨めたシーンです」と振り返る。藤原から“自主練”を提案されたという松山は「普段言ってくれる俳優さんってなかなかいない。すごくありがたかった。竜也さんの演技に“殴られる”準備ができました」と続け、廣木はワンカットにした意図を「リハーサルをやってみたら、2人の芝居が本当に面白かった。これをカットを割って、細切れにしてもしょうがない。その強いパワーをどうしても映画に収めたかった」と説明した。
純の作業小屋を捉えた写真が出ると、柄本明と余貴美子の共演シーンに関する話題へ。藤原は「僕とマツケンと神ちゃん(神木)は、本当に映画史に残るアクションシーンだと思ってます」と述懐。松山が「皆さん、笑ったところはあそこですかね……?」と呼びかけると、会場からは挙手や拍手が上がる。これに松山は「撮影中はスタッフさんも全員笑ってたんですよ。こんな光景見たことない、と。名優2人が殺し合いをしているところを笑うんだと思ってたら、竜也さんだけは真面目な顔をしてました」と明かし、神木も「伝説が生まれる瞬間を目の前で見ている興奮がありました。ドキドキもワクワクもしました」と回想。永瀬は遠慮がちに「いやあ、先輩方のいいシーンをお見せしていただいて。まだまだがんばらないと、と感じました」と重ね、黒木は「私が好きな役者さんのお二人。ヒーローたちが戦っている感覚。迫力がすごかった」と続けた。
藤原と松山が本格的に共演するのは「DEATH NOTE デスノート」以来。藤原は「本当に楽しかった。ガッツリ組むのは15年ぶり。月日が経つのはあっという間で、以前と変わらぬ立ち姿で。しっかりとした度胸と自分を持って現場に立ってくれる。僕ら俳優部にとって、そんな人が1人いるだけでも助かる。彼の姿勢が勉強になりました」と松山の魅力を語る。一方の松山は藤原の芝居について「圧がすごい」と切り出しつつ「セリフなのにパンチをぶつけられてる感覚になる。これは実際に竜也さんと面と向かって演技をしないとわからない感覚かもしれない」と共演を振り返った。
最後に神木は「今日から“共犯者”が増えると思うと、ワクワクする気持ちでいっぱいです。3人だけじゃなくて、もっともっと“共犯者”を増やして皆さんにも背負っていただきたい」と観客を幼なじみ3人の共犯関係に重ねアピール。最後に藤原は「映画はお客さんに観てもらって成立する。今日来てくださった皆さんにはただただ感謝しかない。初日を迎えられて本当にうれしく思っています。『ノイズ』を1人でも多くの人に観てもらえるようがんばっていきます」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
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藤原竜也と松山ケンイチが久々の共演回想、神木隆之介は「共犯者増やしたい」(写真18枚)
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