自己決定、個性化、探求学習を大切にする学園追った記録映画「夢みる小学校」公開

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私立の学校法人「きのくに子どもの村学園」に迫ったドキュメンタリー映画「夢みる小学校」が2022年2月に公開される。

「夢みる小学校」チラシビジュアル

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「夢みる小学校」

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ドキュメンタリー「いただきます」シリーズで“食”と“農”をテーマにしてきた監督オオタヴィンが、“教育”を題材に掲げた今作。「夢みる小学校」では自己決定、個性化、探求学習の原則を大切にしている「きのくに子どもの村学園」傘下のうち、山梨県にある南アルプス子どもの村小学校をメインに取り上げる。劇中ではテストや宿題がなく、いわゆる“先生”もいない学園での取り組みが映し出されていく。また60年「総合学習」科目を続けてきた長野・伊那市立伊那小学校、校則や定期テストを撤廃した東京・世田谷区立桜丘中学校の様子も捉えられた。

「きのくに子どもの村学園」創設者・堀真一郎のほか、脳科学者の茂木健一郎、作家の高橋源一郎、教育評論家の尾木直樹が出演し、ナレーションは吉岡秀隆が担当。茂木らのコメントは下記の通り。

「夢みる小学校」は東京・シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー。

茂木健一郎(脳科学者)コメント

これから、AIが加速度的に進歩していきます。人間のIQ比較や、偏差値、学歴を、AIが一気にコモディティ化させてしまうんです。AI時代に向けて、人間にしかできない思考、個性を伸ばしていくしかない。
教科の壁を超えて「体験学習」をすることは、脳の回路が前頭葉を中心に有機的に結びついていくんです。
これからの人工知能時代にふさわしい能力を発揮できるような脳のOSがつくられるのです。
そういう意味できのくに子どもの村学園は、“ミライの学校”だと思います。

尾木直樹(教育評論家・法政大学名誉教授)コメント

きのくに子どもの村学園には以前から注目し、ゼミ生と何度か訪れています。自己肯定感が高く、探究心あふれる子どもたちのたくましい姿に、日本にもここまで自由で子ども中心の学校があるのかと驚嘆したものです。日本でも教育が完全に無償化され多様な学校が増えれば、個に寄り添った真の「学びの保障」が実現できるはずです。きのくにのような一人ひとりが大切にされる学び場がもっと増えてほしいと願っています。

高橋源一郎(作家)コメント

「学校」は、本に書いてある文字や数字を頭脳の中に流しこむ場所ではない。生きてゆく力を、知らず知らずのうちに、子どもたちに(おとなにもまた)授ける場所ではないだろうか。
そして、そういう場所は存在していて、あなたたちは見ることも、訪れることもできるのだ。山の中、ひんやりした冷たい、清々しい風の吹く場所にひっそりと佇む、小さな子どもたちのための学校を。

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(c)まほろばスタジオ

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里見喜生-いわき市 @satomiyoshio

令和4年。観るべ。自己決定、個性化、探求学習を大切にする学園追った記録映画「夢みる小学校」公開(https://t.co/ICY1hpNWZ5

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