本作は嵐の20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」において、2019年12月23日に行われた東京ドーム公演を125台のカメラで記録したもの。長年にわたり嵐の公演の演出・プロデュースを担当してきた松本は、企画の経緯について「自分たちが2020年いっぱいで活動休止をすることが決まったタイミングで、嵐としてライブフィルムを作ったことがなかったので、結果的に20周年のライブをたくさんの人に観てもらえることになりますし、自分たちも映像としてしっかり残しておきたいと。スタッフにもそういう考えがあると聞き、デビュー前からお世話になっている堤さんに監督をやっていただきたいと話して、承認していただいたところからスタートしました」と説明した。
堤は嵐の初主演映画「ピカ☆ンチ・LIFE IS HARDだけどHAPPY」以来、20年近くにわたって嵐と仕事をともにしてきた。今回の制作について、松本は「まず堤さんに忙しい中コンサート会場に足を運んでもらって何度も観てもらいました。その中で、この曲はここを撮り逃さないでほしい、この曲はこのイメージを大事にしてほしい、とリクエストさせていただきました。125台のカメラで撮っていたので基本的には余すところがなく、編集の段階でちょっと僕からもリクエストすることはありましたが、あとは堤監督にお任せしました」と信頼をのぞかせつつ回答。堤は「私も舞台の演出家の1人ではありますが、ほれぼれするくらいのステージを作り上げられていました。通常そこに撮影のカメラが邪魔したりするのはあまりよろしくないんですが、『ある程度のルールをキープしてくれれば好きに撮ってくれ』ということで。ジャニーズさんの中では例がないようなワイルドな撮影をさせていただきました。生涯記憶に残る仕事でした」と振り返る。
また堤は「何を撮りたかったかを説明すると2時間くらい掛かってしまいます(笑)」と冗談を交えながら、「シンプルに、ステージで歌って踊ってお客さんとコミュニケーションを取って、自分たちの思いをステージの上で爆発させるその姿から、彼らの人間性のようなものが見える。それを撮りたかったんです。松本くんなら松本くんがどんな人間なのか、それを映したかった」と解説。松本も「細かいことをやるというよりは、いかに歌を届けるか、会場のファンの方々とどういう空間を作れるか、という部分に集中できたライブだと思っています」とうなずき、「堤監督が狙って撮ったということがポイントですけど、本当に自分たちが3時間半のライブの中で何を感じて、何をファンの人たちに届けようと思ったのかが強く映像に出ていると思います。“親戚のおじさん”じゃないと撮れない近さがあるというか(笑)、堤さんの愛も感じますし、何より会場にいたファンの人たちと僕らの愛が如実に表れているんじゃないかと感じました」とアピールした。
「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」は11月3日にドルビーシネマ限定で先行公開され、11月26日より全国ロードショー。なお会見では、10月25日時点ですでに台湾、香港、マカオ、シンガポール、インドネシア、マレーシアの6つの地域での公開が決定しており、今後は中国や韓国、ブルネイなど世界各地での公開に向けて調整中だと発表された。
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松本潤、嵐ライブ映画は「“親戚のおじさん”じゃないと撮れない」堤幸彦に信頼寄せる
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