映画「
インディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATEによるゲームをもとにした本作は、地下鉄の改札を出た白い地下通路を舞台とした物語。劇中では、そこに閉じ込められた主人公が次々と現れる不可解な“異変”を見つけ、ループする無限回廊から脱出を試みるさまが描かれる。主演の二宮が8番出口を求めてさまよう“迷う男”を演じ、小松が“ある女”、河内がスーツ姿の“歩く男”に扮した。
写真撮影OKとなったこの日のイベント。キャストと川村が会場に姿を現すと、悲鳴にも似た歓声が巻き起こる。“異変”を探しながら4人はゆっくりカーペットを歩いていった。川村は「原作のゲームは異変があれば引き返し、なければ進むというもの。物語はないけれど、そのルール自体が物語にならないかなと。2択を繰り返す中で、大きな結論が出るというストーリーにできればと思ったんです」と回想。また「現場で撮ったものを編集して、夜に脚本を書き直して、また撮影してという形で映画を作っていった。二宮くんは主演兼テストプレイヤーと言っていましたが、そこを理解してくれるのは二宮くんしかいないと思っていました」と信頼を明かす。
二宮は「有意義というか、殺伐とすることもなく。現場は楽しかったですね」と笑顔を見せ、脚本協力としても参加していることに触れ「整合性を保つために現場で自分が言わなきゃならないことはあるだろうなって不安はあったんです。だから、元気さんに台本から関わってみたらと言っていただけて、すっきりしました」と思い返した。
河内のキャスティング経緯を聞かれた川村は「(原作の歩く男に)こんなに似ている人がいるんだなと。ただ似ているだけだとダメ。歩く男のお芝居は9割歩くことなんです。河内さんは舞台をやってきて、歩くトレーニングをしてきた方なので、機械的に何回も歩ける。カンヌ国際映画祭に行ったときに『あれはCGなのか?』って声が上がっていました」とたたえる。二宮も「現場で試してみようかってことになって、奥から河内さんが歩いて出てきたら、うわー!ってどよめきが起こって。それぐらい似てましたね」と述懐。河内は「これで合ってるのかな?って緊張してたんですが、歩いた瞬間『うおおおお』って声が上がって。あれはうれしかったですね。舞台やってきてよかったなって」とほほえんだ。
そんな河内はドラマ「VIVANT」でも共演している二宮に強い思い入れがあるそうで、「新潟で新聞配達のバイトをしていたことがあったんですけど、雪が積もるとつらいんです。そういうときには
本作が久々の映画出演となった小松は「緊張しちゃって、どうしようどうしようって。皆さん先に撮影していて、私は途中参加だったんです。最初の電話のシーンは震えちゃいましたね」と裏話を明かす。川村は「撮影初日は青ざめていたよね」と振り返り、二宮も「元気さんが『小松菜奈が緊張してるぞ』と言っていたのは忘れられないですね」と続いた。そんな中、小松は座長である二宮を頼りにしていたそうで「二宮さんはいろんなところに目が付いていて、起こっていることを俯瞰して見ている。人としてぶれない。座長として素晴らしいです」と絶賛。これを受け、二宮は「気持ちいいですね!」とにこにこと話した。
最後に川村は「海外媒体のインタビューを二宮くんと受けたんですが、聞き手がインタビューの前に、自分の感想をずっと話していたんです。それがこの映画の特徴なのかな」とコメント。二宮は「今年の夏を『8番出口』と一緒に過ごしていただければ」と呼びかけ、イベントに幕を引いた。
平瀬謙太朗と川村が脚本を手がけた「8番出口」は、8月29日より全国でロードショー。
映画「8番出口」予告編
二宮和也の映画作品
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