父の死で出会った3姉妹が秘伝スープの再現に奮闘、「花椒の味」11月公開

香港、台北、重慶と別々の土地で育った3姉妹の物語「花椒（ホアジャオ）の味」が、11月5日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。このたびメインビジュアルも到着した。

本作では、父親の死をきっかけに出会った3人の異母姉妹が父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して家族や自分自身と向き合っていくさまが描かれる。真面目な長女ユーシュー役でサミー・チェン、ビリヤードのプロ選手でボーイッシュな次女ルージー役でメーガン・ライ、ネットショップのオーナーでおしゃれな三女ルーグオ役でリ・シャオフェンが出演。ほかにもユーシューが心を開く麻酔医をリッチー・レン、元婚約者をアンディ・ラウが演じた。ルージーの母親にリウ・ルイチー、ルーグオの祖母にウー・イエンシュー、ふらふらして頼りないが愛のある父親にケニー・ビーが扮している。

監督を務めたのは、「恋の紫煙」の脚本を手がけたヘイワード・マック。第77回ヴェネツィア国際映画祭で生涯功労賞を受賞したアン・ホイがプロデュース、波多野裕介が音楽を担当した。

第39回香港電影金像奨で11部門にノミネートされ、チョン・シウホンが最優秀美術指導を受賞。第26回香港電影評論学会大奨ではサミー・チェンが最優秀女優賞にノミネートされた。なお日本では第15回大阪アジアン映画祭で上映された。