「第32回東京学生映画祭」の日程が、10月19日から23日の5日間に決定。2020年度の審査員を務めた
青山真治、熊澤尚人、中村義洋、月川翔、小泉徳宏、山戸結希らを輩出した東京学生映画祭。学生のみによる運営が特徴で、都内の大学生が企画運営している。今年度のスローガンは「僕は今、可能性をみてる。」。従来の映画館での上映に加え、カフェスペースを使った新企画も予定している。5月9日締め切りで作品を募集しており、応募条件は「監督が学生であること」だ。
深田は「学生映画とは何でしょう。堂々と大胆に失敗しても許される場であり時間であると自分は思っています。その経験から監督それぞれがそれぞれの個性や可能性のようなものを見つけていって欲しいと願います」とコメント。井口は「小さくても微かでも、誰かに届くかもしれない可能性に満ちた映画を、誰かの人生に本質的に関係のある映画を、見ることができるのではないかという期待を持って、東京学生映画祭の開催を楽しみにしています」と述べている。
「第32回東京学生映画祭」は東京・ユーロライブ、LOFT9 Shibuyaで開催。なお映画祭を企画運営する大学生のメンバーを公式サイトで募集中だ。
第32回東京学生映画祭
2021年10月19日(火)~22日(金)東京都 ユーロライブ
2021年10月23日(土)東京都 LOFT9 Shibuya
深田晃司 コメント
映画ばかりを見て育った自分は数々の名画に憧れその背中を追いかけて映画学校に入学し自主制作を始めました。
そして自分が脳内で思い描いていた映画と現実に自分が撮ってしまった映画のあまりの落差に愕然としたものですが、そのときに映画祭や上映会で、自分と同じような環境で自主制作をしている監督たちの試行錯誤や自分よりも全然先を行っている同世代の作品たちを目の当たりにし、過去の偉大な名作とばかり向き合っていては得られないものがあると思い知りました。
学生映画とは何でしょう。堂々と大胆に失敗しても許される場であり時間であると自分は思っています。その経験から監督それぞれがそれぞれの個性や可能性のようなものを見つけていって欲しいと願います。もちろん、学生映画とバカにすんなとばかりにとんでもない傑作が生まれることにもまた恐れつつ期待しています。
コロナ禍であろうがなかろうが、今このときにしか撮れない映画はあるはずです。東京学生映画祭が今年も開催されることを嬉しく思います。運営の皆様の尽力に感謝します。
井口奈己 コメント
100年に一度のパンデミックの時に、学校も閉鎖され、人に会うことも叶わなくなったこの時期だからこそ、撮り得た映画というものがあるのかもしれません。今いるその場所からの発信。小さくても微かでも、誰かに届くかもしれない可能性に満ちた映画を、誰かの人生に本質的に関係のある映画を、見ることができるのではないかという期待を持って、東京学生映画祭の開催を楽しみにしています。
映画ナタリー @eiga_natalie
第32回東京学生映画祭の日程が決定、深田晃司と井口奈己から応援コメント到着(コメントあり)
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