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塩田武士が大泉を主人公に当て書きした同名小説を映画化した本作。出版不況と権力争いに揺れる出版社・薫風社の雑誌トリニティの編集長・速水が、生き残りを懸けた大逆転を試みるさまが描かれる。
久々に満員の客席を前にして、口々に喜びを伝える登壇者たち。速水役の大泉は「試写会ができなかったので、今日は初めて一般のお客様に観ていただけた記念すべき日です。ぜひ帰りに住所を書いていってくださいね。あとで家を訪ねたいと思いますので……ランダムで」とジョークを交えながらあふれる思いを口にする。吉田も「出演者、スタッフ、そして待っていてくださった観客の皆さんの気持ちがあって、やっとこの日を迎えることができました」と深く感謝した。
癖の強いキャラクターばかり登場する本作にちなみ、登壇者たちは「自身の癖が強いと思う部分」を発表することに。大泉は愚問だと言いたげな表情で「髪は間違いなく“癖”でしょう!」と答えつつ、「性格には癖がないんじゃないかな。意外とさっぱりしてません、私?」と共演者に問う。池田から「くせ者転がし」だと指摘されると、「確かにうちの劇団のメンバーもくせ者だらけですしね。(癖の強い人と)楽しく話せちゃう」と納得していた。一方、池田は「現場でお会いする皆さんのことは大好きなんですけど、いつも病的なほど家に帰りたくて。その矛盾は癖が強いのかも。最後のワンシーンは帰りたくて仕方ないんです」と打ち明け、大泉を「まさか俺のクランクアップコメントも長いと思ってた!?」と嘆かせる。
また松岡が「私はモーニング娘。が大好きで、よく気持ち悪がられるんです。好きすぎて泣いちゃうんですよ。でも止められるものでもないし」と真剣に語ると、大泉は「それは癖が強いかもね。でも全然大丈夫ですよ」とフォロー。しかし「じゃあ一緒にコンサートに!」と松岡の圧に押され、「それは遠慮しておきます……」と目をそらした。
劇中で“だまし合いバトル”が繰り広げられることから、「今までついた嘘は?」というトークテーマも。中村が「デビューしたとき身長が168cmだったんですけど、プロフィールはずっと170cmなんです。先日初めて人間ドックに行ったら、なんと170cmありました。言霊です!」と発表すると客席から拍手が沸き起こった。佐野は「本当にこの映画を撮れてよかった。(撮影が再開して)またカメラの前で演じることができて、最初のカットでウルウルしちゃいました。映画の中では嘘ばかりですが、これだけは本当です」と噛み締める。佐藤は「あまり嘘をつけるタイプじゃなくて。親父はけっこう嘘ついてたんですけどね」とさらりと明かした。
さらにイギリス生まれの木村が「エイプリルフールに必ず嘘をつく習慣がありました」と話すと、同じく海外育ちの宮沢も大きくうなずく。宮沢は大人になってからもだまされることがあるようで、「友達から『渋谷のハチ公が盗まれたから見に行け』と連絡が来たときは、本当かな?と思いながら『渋谷 ハチ公 盗難』で調べました」とけろっとした表情で話して共演者を笑わせた。
最後に大泉は「今公開する意味がどこかにある映画です。閉塞感のある時代ですが、スカッとするエンタテイメント作品になっています。気持ちよくだまされていただければ」とアピール。SNSに感想を投稿してほしいと訴え、「『大泉洋のこと、そんなに好きじゃなかったけどよかった』みたいな書き方のほうが信憑性がある。『洋ちゃん最高!』じゃなくて、『悔しいけど認めた』と書いてほしい!」と念を押した。
「騙し絵の牙」は明日3月26日より全国ロードショー。
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大泉洋の映画作品
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Yumiko Yamaguchi @clione
このイベント行きました!かなり楽しめるウエルメイドなエンターテイメント映画でした。大泉さんに当て書きされたと言われてますが、三谷さんとはまた違う趣の当て書きだったと感じました。 #騙し絵の牙 https://t.co/n1QuAn4Zf8