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1986年に公開された「ヒッチャー」は、殺人鬼のヒッチハイカーを乗せたばかりに、執拗に命を狙われることになった青年ジムの恐怖を描くサイコスリラー。「アウトサイダー」のC・トーマス・ハウエルがジム、2019年7月にこの世を去ったルトガー・ハウアーがジョン・ライダーと名乗る謎の殺人鬼を演じた。
「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られるマンガ家の
そしてアニメ「呪術廻戦」の両面宿儺役などで知られる声優の
またこのたび本作と東京・ルミネエスト新宿内にあるハンバーガー店「THE SMILE」のコラボが決定。ジョン・ライダーから逃げ惑うジムが入店したダイナーにあるようなハンバーガーのほか、シェイクやパンケーキを楽しむことができる。さらに本作の鑑賞券、半券もしくはオンラインチケットを提示すると料金が10%OFFに。加えてヒッチハイカー“のってます”ステッカーがプレゼントされる。ステッカーはなくなり次第終了となるのでご注意を。
荒木飛呂彦(マンガ家)コメント
発明されて以来、自動車とハイウェイのその直線的な魅力は「カッコよさと恐怖」で普遍的だ。
そして「人間を越えてる何者か」といったら、それは俳優ルトガー・ハウアーだ。
藤野可織(小説家)コメント
私はずっと不思議だった。どうして映画に出てくる殺人鬼たちはあんなに神出鬼没なんだろう。
どうしてあんなに体力があるのだろう。まるで人じゃないみたいだ。ある深夜、テレビで流れはじめた「ヒッチャー」を
ぼんやり見ていて、はっとした。そうだ、あれは人じゃないんだ。あの殺人鬼たちは、避けられない運命そのものだったんだ。
ルトガー・ハウアーの微笑みを見て、はじめて私はそう気がついた。「ヒッチャー」は美しい光景と美しい構造を持つ映画だ。
荒涼としたハイウェイと、少年の人生を破壊しにやってくる殺人鬼。それを反復するように、少年もまた少女の人生を破壊する。
ラストシーンでは、このハイウェイから本当の意味で出ることはもうないのだという絶望が、淡々と伝わってくる。
そしてあの、さみしさをなつかしく呼び起こす、奇妙な浮遊感を持った音楽。殺人鬼たちの正体を教えてくれた映画として、
暗黒青春映画として、「ヒッチャー」はいつまでも私のもっとも大切な映画のひとつだ。
諏訪部順一(声優 / ナレーター)コメント
なぜ? どうして? 主人公ジムに襲いかかるものをひとことで表現するならば、圧倒的な「理不尽」。
故ルトガー・ハウアー氏の文字通り「怪演」が光る謎の男は、公開当時中学生だった自分の心にも大きな爪痕を残しました。
あのスリルが35年の時を経て、よもやHDリマスターで蘇るとは! 高精細化で、物語冒頭の雨中をはじめ、
暗いシーンの緊張感がさらに増したような気が。むしろ過去に鑑賞された方にオススメです!
白石晃士 コメント
ルトガー・ハウアー演ずる殺人ヒッチハイカー、ジョン・ライダーは俺の血肉となり過ぎていて、
監督作で殺人者が出る度にスタッフ&キャストへの説明で口にしている。
「不能犯」の松坂桃李さんにもその超然とした存在感の参考に「ヒッチャー」を見てもらった。
異界が間違って生み出した哀しき殺人装置のごときジョン・ライダーは、最凶にカッコイイ!
あの勇姿をまたスクリーンで拝めるなんて! 感涙です!!!!!
北村龍平 コメント
まるで超鋭利なカミソリのように、ミニマルにしてマキシマムな切れ味。
97分間、一秒足りとも緊張感が途切れない。
圧倒的傑作。
涌井次郎(ビデオマーケット店主)コメント
「なぜこんなことに」とか「どうして自分が?」とか、人間誰しもトラブルに見舞われて、そんな思いに駆られることもあろう。
恐ろしいのは、そこに納得できる理由など何も無いという事。「ヒッチャー」のルトガー・ハウアーも、背景や動機が一切不明だからこそ、
人生における厄災のメタファーとして普遍化し、35年経った今も、そしてこの先もずっと恐ろしい存在であり続ける。
やっかいな案件に直面したら「ヒッチャー」を思い出そう。そして問うてみよう。
あの時のC・トーマス・ハウエル並みにヤバい状況かどうか…自分の人生、思ってるより全然マシかもしれない。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)コメント
ルトガー・ハウアーさんの容赦ない激詰め攻撃が4Kリマスターで鮮明に蘇る!
劇場の大スクリーンがハウアーさんの恐ろしい顔と振る舞いで埋め尽くされる!
見よ、ここが地獄の一丁目一番地!! 新生「ヒッチャー」の洗礼を浴びてから21年を始めろ!!!
鈴木真人(自動車ライター)コメント
シカゴからサンディエゴまでキャディラック・セヴィルを陸送していた青年は、最後にダッジ・ラムチャージャーでサイコ殺人者と対決する。
高級セダンとワイルドなSUVが選ばれたのは偶然ではない。キャデラックは穏健な高級車で、快適さと安心を提供する。
ダッジは、ハリウッド映画では伝統的にアウトローの乗るクルマだ。古くは「ブリット」、「バニシング・ポイント」などが知られているし、
最近でも「ナイトクローラー」でジェイク・ギレンホールがダッジ・チャレンジャーで激走した。
2台のクルマは、人を疑うことを知らない無垢な青年が試練を経て大人に成長していく課程を象徴しているのだ。
大武ユキ@フットボールネーション17巻 @YUKI_OTAKE
荒木飛呂彦が「ヒッチャー」にコメント、諏訪部順一は「心に大きな爪痕」(コメントあり) https://t.co/X0LmJTokjj
「ヒッチャーは車映画」を証明して頂ける様なコメントあったw ※ネタバレ注意