今泉力哉「街の上で」4月9日に公開、深川麻衣や北原里英、城定秀夫のコメント到着

今泉力哉が監督、若葉竜也が主演を務めた「街の上で」の公開日が4月9日に決定した。

新型コロナウイルスの感染拡大により公開が延期されていた本作。東京・下北沢の古着屋で働く主人公・荒川青を若葉が演じた。青の元恋人である川瀬雪を穂志もえか、古書店の店員・田辺冬子を古川琴音、青に映画出演を依頼する美大生・高橋町子を萩原みのり、町子が監督を務める映画の衣装スタッフ・城定イハを中田青渚が演じている。今泉と大橋裕之が共同で脚本を手がけた。

また、本作を鑑賞した著名人のコメントも到着。今泉の「パンとバスと2度目のハツコイ」「愛がなんだ」に出演した深川麻衣は「懐かしくて、恥ずかしくて、不器用で、何でもないときにふと思い出したら、くすっと笑えちゃうのに泣きたくなる。日常のあたたかさに包まれました」、女優の北原里英は「今泉監督は本当に『好き』の天才です。好きってこういうことだったなあっていうのを思い出させてくれます」とつづっており、映画監督の城定秀夫は「『残りの人生、恋愛映画は今泉監督のだけ観ればいいや……』なんて、割と本気で思ってしまいました」と絶賛している。

「街の上で」は東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。なお12月31日には東京・立川シネマシティで特別先行上映が行われる。チケットや上映スケジュールなどの詳細は映画公式サイトおよびSNS、劇場公式サイトで確認を。

佐久間宣行（テレビ東京プロデューサー）コメント

とても笑えて、とても愛らしい。
下北沢で今すぐ飲みたくなっちゃうし、そこに生きてる人の呼吸が聞こえる。
関わってるものすべてを好きになっちゃう、魔法みたいな映画。

燃え殻（作家 / エッセイスト）コメント

いつも通りの街で、いつも通りの会話と行き交う人々。
あの日に似た風が吹いていて、暑くもなくて寒くもなかった。
この映画の中の日常が、今はとっても愛おしくて懐かしい。

深川麻衣（女優）コメント

下北沢の街を歩いていたら、ふらっと古着屋に入ったら、
いつかどこかで彼ら、彼女らに会えるんじゃないかと思える。
全然知らない人達なのに前から知っていた気がする。
懐かしくて、恥ずかしくて、不器用で、何でもないときにふと思い出したら、くすっと笑えちゃうのに泣きたくなる。
日常のあたたかさに包まれました。

北原里英（女優）コメント

今泉監督は本当に「好き」の天才です。好きってこういうことだったなあっていうのを思い出させてくれます。映画の中で繰り広げられるリアルな会話は、まるで下北での日常を覗き込んでるかのようにリアル。そして若葉さんの真っ直ぐさに、思わず映画館である人物と同じ顔をしてしまいました。これが「好き」か！と。下北で恋したいんですけど、誰かいませんか？

マヒトゥ・ザ・ピーポー（GEZAN）コメント

駅前には缶ビールが転がり、さよならと手を振った後、吸わないのに服からタバコの匂いがした。今日もあの街の上で人間が人間をしてる。キレイになんて生きてたまるかと思ってる。

牛丸ありさ（yonige）コメント

わたしたちの日常は思っているより何もなくて、思っているより笑える。
今度下北沢に行くときはきっと彼らの姿を探してしまうだろう。わたしの知らないどこかに、実在しているはずだ。

Rachel（chelmico）コメント

例えば80年代には80年代の、90年代には90年代の、その時にはその時の、その場所にはその場所の、気配のようなものがあって。匂いとか温度とか言葉とか。そういうものを真空状態にしてそのまま密封したものが歴史になっていって、私や誰かの記憶になると思う。「街の上で」はそんな映画だと思いました。いつか今を思い返す日に、この映画があることで忘れないでいれるんだなって。初めて見るのにどうしてこんなに懐かしいんだろう。2010年代後半…というか、もう2020年代か。私は下北沢に確かにいて、荒川青と何度もすれ違っていた。ような気がする。街の上で。

曽我部恵一（サニーデイ・サービス）コメント

ドキドキしてるうちに日が暮れるぼくらの人生。恋も愛もぎこちないけど、それだからこそ美しい。

末次由紀（マンガ家）コメント

登場人物は全員立場も性格も違うのに、全部自分のことのようだ。うまくできないことを示され続け、それでも「そんな君のそこがいい」と付箋でぺたぺた貼られるような物語。めんどくさい彼らが、友達としてそばに居続けてしまう物語。

小原治（映画館スタッフ）コメント

自分の記憶とは別の回路から、この映画の中に流れている気持ちを思い出すことができる。きっと誰もが、別の誰かの一部でできている。僕もいつか死んで、別の誰かの一部になっていく。どこかの街ですれ違うそんな瞬間に向けて、今を生きようと思った。

矢田部吉彦（東京国際映画祭シニアプログラマー）コメント

軽やかでキュートな作品なのに、脚本の絶妙さと、俳優の最良を引き出す演出力から、比類の無い個性を感じさせるのが今泉作品だ。佇むだけで哀感と困惑と興奮を演じ分ける若葉竜也が今泉台詞を発する時、そこには恋を巡るあらゆる感情が渦巻いて見えるよう。なんて幸せな恋の渦巻き！

カツセマサヒコ（ライター / 小説家）

人生で一番恥ずかしかった経験をエンドロールに忍び込ませたくなる。
僕の物語だったし、同じようにどこかの街の上で暮らす、誰かの物語でした。

能町みね子（エッセイスト / マンガ家）コメント

懐かしがったり、自分の思い出と照らし合わせたりしてたら、時間の概念なんて「いちばんどうでもいい」って言われてしまった。今泉監督の映画は自然のなかに急に不穏を混ぜてくる。

城定秀夫（映画監督 / イハとは無関係）コメント

城定イハという冗談のような名前の小悪魔ちゃんに主人公と共にふりまわされ、質の高い笑いと摩訶不思議な多幸感に圧倒され続ける130分を過ごしたのち「残りの人生、恋愛映画は今泉監督のだけ観ればいいや……」なんて、割と本気で思ってしまいました。

今泉かおり（映画監督）コメント

夫の映画がひさしぶりに面白かったから嬉しかった。

映画「街の上で」二〇二〇年大晦日超特別先行上映

2020年12月31日（木）東京都 立川シネマシティ
開映 14:00台（予定）

「街の上で」公開劇場一覧（2020年12月22日時点）

2021年4月9日（金）公開

東京都 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、立川シネマシティ
北海道 サツゲキ
神奈川県 シネマ・ジャック＆ベティ
愛知県 センチュリーシネマ
京都府 出町座
大阪府 テアトル梅田
福岡県 KBCシネマ

2021年4月16日（金）公開

東京都 イオンシネマ板橋
広島県 福山駅前シネマモード
長野県 松本シネマセレクト ※1回上映

2021年4月17日（土）公開

新潟県 シネ・ウインド

2021年4月23日（金）公開

東京都 アップリンク吉祥寺
宮城県 チネ・ラヴィータ
京都府 イオンシネマ京都桂川
広島県 サロンシネマ

2021年4月24日（土）公開

茨城県 あまや座
長野県 長野松竹相生座・ロキシー

2021年4月30日（金）公開

神奈川県 イオンシネマ港北ニュータウン

2021年5月1日（土）公開

群馬県 シネマテークたかさき
兵庫県 元町映画館
大分県 シネマ5

近日公開

栃木県 シネマロブレ
栃木県 宇都宮ヒカリ座
埼玉県 川越スカラ座
広島県 シネマ尾道
宮崎県 宮崎キネマ館