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本作は「再婚したい」と言い出した愛する父親の殺害計画を企てる姉妹マリとエマの姿を描いた短編映画。佐藤が姉のマリ、モトーラが妹のエマを演じたほか、父親に岡慶悟、姉妹の幼なじみ・照美に細川佳央が扮している。次世代監督を発掘するスカラシッププロジェクト「第3回MOON CINEMA PROJECT」では、グランプリを受賞した。
この日が初めての舞台挨拶という佐藤は「ちょっと緊張してます。あと映画と見た目も変わってます」と笑って挨拶。イリエも「撮影から2年以上経ってるので2人の様子も違いますが、無事上映できてよかったなと思ってます」と安堵の表情を浮かべた。
キャスティングの経緯を聞かれたイリエは「名前で選んでないです!(笑) けっこう聞かれるので……そういうチョイスではないです」と回答。さらに「独特な世界観のある姉妹にしたくて。お母さんを幼い頃に亡くしてるから、2人でいろんな話をコソコソしながら大きくなった設定。濃い目の世界を持ってる2人にしたかったんです」と起用理由を語る。撮影前には2人が役柄や世界観を理解しやすいように、写真や手紙を収めた映画のイメージファイルを渡したそう。モトーラは「それでこの2人の距離感とか関係性とか、これから作っていく映画の空気がすごい感じられて」と役作りの助けになったことを明かした。
撮影は2018年の春に4日間という短い期間で行われた。佐藤とモトーラの関係性が気になるイリエは「どこから仲良くなったの? そもそも仲良くなったの?」と質問。佐藤は「たぶん撮影中? 現場に泊まってたのが修学旅行みたいな感じで」と振り返る。撮影期間は劇中に出てくる家に泊まり込んでいたそうで、モトーラは「森の中のお家で夜が怖くて……」と回想。佐藤曰く、当初は各自のベッドで寝る予定だったが、夜を怖がったモトーラの提案で同じベッドで寝て親交を深めていった。
互いに一人っ子の佐藤とモトーラ。初めての姉役に難しさも感じていたという佐藤は「2人とも破天荒なんですけど、実はお姉ちゃんにはしっかりしてるところもある。だからちょっと抑え気味に演じてました」と話す。また上下関係のある姉妹ではなく親友のような間柄であり、モトーラは「こんなに仲のいいお姉ちゃんや妹がいたら楽しそうだなと思って演じていました」と語る。そんな2人を現場で見ていたイリエは「撮影中も本当の姉妹みたいにコソコソしゃべっていっぱい写真を撮っていて(笑)。共演者ともわちゃわちゃしながら楽しそうでした」と充実の撮影を振り返った。
「愛しのダディー殺害計画」は12月17日までの1週間限定上映。12月下旬より京都・アップリンク京都でも上映される。
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イリエナナコが出席した。 https://t.co/ufq94K5w4U