荻上が手がけた同名小説を原作とする本作は、孤独な人間が社会との接点を見つけていくさまを描く物語。主人公は北陸の小さな街の塩辛工場で働き口を見つけ、安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始めた山田だ。できるだけ人と関わらずに生きてきた彼の人生は、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできたことから一変する。次第に友情のような感情が芽生え始める山田と島田。そんなある日、山田のある秘密が島田に知られてしまう。
山田役の松山は「荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話が殆どで他人に対してどう見えているかではなく自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました」とコメント。島田役のムロは「今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります」と伝え、「荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。『川っぺりムコリッタ』どうかご期待、お待ちください」と述べた。そして荻上は「松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした」とつづっている。
なお「川っぺりムコリッタ」は、9月上旬から10月上旬にかけて富山県で撮影が行われた。
松山ケンイチ コメント
脚本読んで今も思っていますが、この作品を人にうまく説明できません。
言葉や文章で説明できる作品ではありませんでした。
荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話が殆どで他人に対してどう見えているかではなく自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました。
あと、都市では得られない解放感や時間の流れを富山で堪能しながらカメラの前にいました。
ムロツヨシ コメント
今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります。
経験してきたこと、してしまったこと。身についたもの、身についてしまったもの。
全てを捨てないと、その世界で生きられないのです。
しかしながら、そう簡単に捨てられる訳もなく、捨てられているのかどうか、考え動き、考え考え動き考えてます。
荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。
「川っぺりムコリッタ」どうかご期待、お待ちください。映画館でお会いしたい。
荻上直子 コメント
松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。
想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
ムロ「今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります」/松山ケンイチとムロツヨシが隣人に、荻上直子の新作「川っぺりムコリッタ」来年公開 - 映画ナタリー https://t.co/TfATRFY89G