U2ボノがテノール歌手・パヴァロッティを語る「挫折を重ねないと出せない声」

ドキュメンタリー「パヴァロッティ 太陽のテノール」の本編の一部が、YouTubeで公開された。

“世界3大テノール”の1人として知られ、2007年に死去した歌手ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を初公開のアーカイブ映像と23人の証言でたどる本作。3度アカデミー賞に輝いた録音技師クリストファー・ジェンキンズが、ドルビーアトモスの多次元音響技術を用いてパヴァロッティの並外れた音域と声量をスクリーンによみがえらせた。

この映像は、U2のボノがパヴァロッティへの思いを語るもの。チャリティを通してパヴァロッティと出会い親交を深めていたボノは「挫折を重ねないと出せない声だ」「有名な曲を歌うとき歌手は何を差し出す？ 唯一差し出せるものは自分の人生だ」と語っている。

なお監督のロン・ハワードはボノについて「パヴァロッティのことが本当に大好きで、それがはっきりとわかる彼のインタビューは、パヴァロッティの思い出にとっても、私たちの映画にとっても素晴らしい賜物だった。彼が自分の人生経験をどうやって自らの音楽や人道援助の働きにつなげたのかという謎に、ボノが光を当ててくれた」とコメントした。

「パヴァロッティ 太陽のテノール」は9月4日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。