行定勲が「窮鼠」舞台裏を語る、「大倉くんは無邪気、成田くんは積極的」

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窮鼠はチーズの夢を見る」の夏休み限定イベント第1弾が昨日8月24日に東京・スペースFS汐留で行われ、監督の行定勲、小説家・ライターのカツセマサヒコが出席した。

左からカツセマサヒコ、行定勲。

左からカツセマサヒコ、行定勲。

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大倉忠義(関ジャニ∞)と成田凌が共演した本作は、学生時代から受け身の恋愛を繰り返してきた主人公・大伴恭一と、彼に一途なアプローチを繰り返す今ヶ瀬渉の揺れ動く恋模様を描いた作品。大倉が恭一、成田が今ヶ瀬を演じた。

行定勲

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本作の原作は、水城せとなのマンガ「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」。行定は「最初はBLマンガだと言われて読んだのですが、読み進めていくうちに、これは個人の恋愛の話だと思いました。10年以上前に描かれた作品ですが、非常にリベラルな内容で今日的だなと感じたんです」と原作との出会いを振り返り、「恭一の気持ちがかなりわかるんですよ(笑)。女性たちのあり方を描くのが大変だとも思いましたが、それが(映画化する際の)1つのモチベーションにもなりましたね。そして結果として、今ヶ瀬の気持ちがよくわかるようになりました」と続ける。

カツセが印象的なシーンとして屋上で戯れる場面を挙げ「アドリブなのか?」と尋ねると、行定は「脚本上では何も指定されていなかった」と答え、何をやらせたら楽しそうな笑顔のカットを撮れるだろうかと考えた結果、生まれたシーンだと明かす。そして行定は「成田くんのほうが演出の意図をくんで、積極的に演技をしていたと思います。大倉くんは無邪気に楽しんでいただけじゃないかな」と撮影時を懐かしんだ。

最後に行定は「僕は今までさまざまなラブストーリーを撮ってきましたが、胸を張って、これが本当のラブストーリーだと言える映画を作ることができたと思います。劇場の空間でこそ感じられるものがあると思うので、スクリーンで映画を観ていただきたい!」とメッセージを送り、イベントを締めた。

「窮鼠はチーズの夢を見る」は、9月11日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

※「窮鼠はチーズの夢を見る」はR15+指定作品

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(c)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会

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