西加奈子の小説を実写化した本作では、ごく普通の家族・長谷川家と彼らの愛犬サクラが、残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿が描かれる。「ストロベリーショートケイクス」の
一家の次男として生まれた主人公・薫を北村、容姿端麗で破天荒な妹・ミキを小松、ハンサムで人気者の兄・一を吉沢が演じ、
本作のために「青のID」を書き下ろした東京事変は「ハイティーン期間限定のあの、痛くて痒くて堪らないきぶんを思い出し、久し振りに孤独に咽びながらしかし皆で力を合わせながら、映画へ寄り添うべく精一杯努めました」とコメント。矢崎は「『青のID』は、今だからこそ、世界に愛を叫ぶ、新しい喜劇の産声のように聞こえました。この家族に会いに来て欲しい。きっと元気になるから」とつづっている。
「さくら」は全国で公開。
東京事変 コメント
この度は我々の大好きな人が書いた小説の映画化にあたり、
主題歌をご注文くださり、ほんとうにありがとうございます。
小松菜奈氏ら適切な配役をはじめ、終始大胆且つ繊細な傑作。
ハイティーン期間限定のあの、痛くて痒くて堪らないきぶんを
思い出し、久し振りに孤独に咽びながらしかし皆で力を合わせ
ながら、映画へ寄り添うべく精一杯努めました。子供と大人の
間の宙ぶらりんを自覚すればこそ振り絞りたいと焦り、未熟な
汗と涙を撒き散らす。お若いかたがたのそんなご様子を垣間見
るたび一緒に胸震わせてしまうのは、自分もその荒波を必死で
泳いだ者の内の一人だからだと改めて気付かされるのでした。
そして昨今、悪送球見舞われ続ける人類。各々何かと覚束ない
いまだからこそ本作を多くのかたがたと分かち合いたいです。
どんなときも愛を込めて。東京事変2020。
矢崎仁司 コメント
小説を映画にする時、一番大切にするのは読後感です。何度も泣いたし、いっぱい笑った、そして元気をもらったこの家族を描きたいと思った。素晴らしい俳優たちとサクラを演じた犬のチエちゃんとの奇跡的な出逢いで生まれた映画です。試写室ですすり泣く声を聞いたのも初めてですが、何より嬉しかったのは、涙より笑い声が起こったことです。「生」を描くには分母に「死」があり、「哀しみ」を描くには分母に「笑い」が必要です。きっと、この家族との出会いが、今の長いトンネルの先の一筋の光になってくれると信じています。最後に届けられた東京事変の主題歌「青のID」は、今だからこそ、世界に愛を叫ぶ、新しい喜劇の産声のように聞こえました。この家族に会いに来て欲しい。きっと元気になるから。
HMV三宮オーパ @HMV_Sannomiya
北村匠海×小松菜奈×吉沢亮「さくら」予告公開、主題歌を東京事変が書き下ろし(コメントあり) https://t.co/gb5YiJxdkG