「新聞記者」製作の河村光庸が藤本賞に輝く、骨太な企画を成立させた功績残す

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本日6月15日、第39回藤本賞が発表され「新聞記者」を手がけたプロデューサー・河村光庸が藤本賞に輝いた。

「新聞記者」ビジュアル (c)2019『新聞記者』フィルムパートナーズ

「新聞記者」ビジュアル (c)2019『新聞記者』フィルムパートナーズ

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映画演劇文化協会が主催する藤本賞は、日本で唯一映画製作者を中心に表彰するもの。「新聞記者」の授賞理由は、「実在の新聞記者のノンフィクションを原案に、現在進行系の政治やメディアを巡る事件を題材にした骨太な企画を、配役も含め商業的なサスペンス要素を加えて成立させ、近年なかった社会派作品として高い評価を得、ロングラン上映を可能にするほどの大きな反響を呼んだ力強い話題作を製作した功績に対して」と説明された。

シム・ウンギョンと松坂桃李が共演し、藤井道人がメガホンを取った本作は、国家権力の闇に迫ろうとする新聞記者と、政権に不都合なニュースをコントロールする任務を与えられたエリート官僚の姿を描く政治サスペンス。第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞の3冠に輝いたほか、河村は2019年度新藤兼人賞のプロデューサー賞にも選ばれている。

「キングダム」ビジュアル (c)原泰久/集英社 (c)2019映画「キングダム」製作委員会

「キングダム」ビジュアル (c)原泰久/集英社 (c)2019映画「キングダム」製作委員会[拡大]

また、特別賞は「キングダム」のプロデューサーである松橋真三、村田千恵子、稗田晋、森亮介、北島直明が受賞した。本格的な中国ロケを行い、迫力の映像とアクションで同名コミックを映画化。2019年の日本映画実写第1位となる400万人超えの動員を記録したことが授賞理由として挙げられた。

「蜜蜂と遠雷」ビジュアル (c)2019映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会

「蜜蜂と遠雷」ビジュアル (c)2019映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会[拡大]

奨励賞には「蜜蜂と遠雷」の製作に対し、佐藤善宏、石黒裕亮、加倉井誠人を選出。松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士らの迫真の演技による演奏場面を中心に描き、原作者・恩田陸が映像化不可能と評した題材を、多くの観客を集める娯楽作として製作したことが決め手となった。

なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため、授賞式は中止となる。

第39回藤本賞

藤本賞

「新聞記者」の製作に対し
河村光庸

藤本賞・特別賞

「キングダム」の製作に対し
松橋真三
村田千恵子
稗田晋
森亮介
北島直明

藤本賞・奨励賞

「蜜蜂と遠雷」の製作に対し
佐藤善宏
石黒裕亮
加倉井誠人

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