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太宰治の未完の遺作をもとにケラリーノ・サンドロヴィッチが手がけた戯曲「グッドバイ」を実写化した本作。大泉が何人もの愛人を持つ文芸雑誌の編集長・田島周二、小池が金にがめつい永井キヌ子を演じた。大泉は「今日は一生懸命おしゃべりします! 映画の余韻に浸りたい方は帰ってくださいね(笑)。このあと台なしにするトークをするかもしれないので」とさっそくジョークを飛ばし、会場の笑いを誘う。小池は満員の会場をゆっくり見回すと「連日のニュースを見ているので、たくさんの方が観に来てくださって本当に感激してます。本当にありがとうございます」と目に涙を浮かべて感謝を伝えた。それを横で聞いていた大泉が「今日は皆さん来てくださって……」と泣きながら挨拶を仕切り直そうとすると、小池は「欲しがるよね。涙出てないじゃん!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘う。大泉は「そういうモードなら、裏で言っといてくれよ!」とぼやいていた。
成島の演出は無茶ぶりなものもあったと回想する小池。小池が「私が演じる役はカラス声という設定なんですが、あるシーンで突然『カラスから白鳥になって!』と言われました(笑)。できないのは悔しいからやるんですけど、あれは無茶ぶりでしたね」と振り返ると、成島は「太宰さんの原作にカラス声と書いてあるんです。映画で使えるかどうか悩んだんですが、試行錯誤しながら作りました。カラス声は一生の思い出ですね」とコメント。大泉は「小池さんに抱きつくシーンで犬のように腰を振れと監督に言われましたね(笑)。変態めいた演出をつけられるのがつらかったです」と苦笑しつつ明かした。
イベント中盤には本作のタイトルにちなみ「互いにグッドバイしてほしいことは?」と大泉と小池が尋ねられる場面も。小池は「たくさんバラエティに出たり、2人でキャンペーンをしたんです。そのときにバラエティタレントとして私は大泉さんにさまざまな暴言を吐きました。その記憶とグッドバイしてほしいです。私は大泉洋さんが本当に大好きでリスペクトしてるんです!」と熱く語り、「本当に番組やりたいよ。あなたと! 朝の10分でいい。まだおなかいっぱいになってないんですよ」と大泉にラブコールを送る。一方の大泉は「あなたとの朝の10分はめんどいなあ……喧嘩になっちゃう」と笑うと、名古屋でのキャンペーンを振り返り「舞台挨拶が終わったあと『岐阜にご飯を食べに行こうぜ』って誘ったんですよ。疲れている中であの誘いをOKしてくれるのは小池さんぐらいだと思います」と信頼をのぞかせた。
最後に小池は「監督がカラス声はチャレンジだったとおっしゃってくれました。この座組みで監督と一緒に挑戦できたこと、そして親愛なる大泉さんとお芝居ができたことをとてもうれしく思ってます。できることならばこのメンバーでまた映画が作れたらいいなと思っています」と思いを口にし、大泉は「この座組みでコメディをやれたのがよかったです。また小池栄子ちゃんとやりたい! 数年後にまた夫婦漫才をね。この作品がたくさんの方に届けばよいなと思っています」と声を弾ませ、イベントの幕を引いた。
「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」は全国で公開中。
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