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劇作家の水谷龍二、石井、小宮による“星屑の会”が手がける舞台「星屑の町」を映画化した本作。劇中では、売れないムード歌謡コーラスグループ“山田修とハローナイツ”のもとに、歌手を夢見る久間部愛が現れたことから物語が展開していく。
ハローナイツメンバー役の石井は「25年間舞台としてやってきて、映画化の話が挙がっては消え、挙がっては消え……。あきらめかけていたらご褒美のように映画化させていただきました」と映画化までの道のりを振り返ったほか「映画化となると、全キャストが変わってしまうということも往々にしてある。でも監督が全員同じキャストで映画化すると決めてくれた」と率直に述べて笑いを起こす。山田修役の小宮は「全国各地でロケができる作品。ぜひシリーズ化できるように応援をお願いします」と観客に呼びかけた。
ヒロイン・愛役ののんは、2014年の「海月姫」以来、6年ぶりの実写映画出演となった。そのことについて観客から大きな拍手を受けると「(今回は)本当にがんばらなきゃ!と気合いが入っていました。現場は刺激的で、すごい方々の中に入っていかないといけなかったので緊張しました。でもあの現場にいられて幸せでした」と目を潤ませ、言葉をつまらせながら語る。石井は「観ていただいたらわかると思いますが、のんちゃんの映画になっています。主役はのんちゃんです」と、渡辺は「かわいいもんね」と目を細めた。
のんは、劇中で藤圭子の「新宿の女」も歌唱している。同シーンを小宮が「(心を)わしづかみにされた感じがしました」と絶賛すると、のんは「すごい歌なので、どうしようかと思ったんですが……。リスペクトを込めて弾き語りという形にさせていただきました。がんばって練習しました」と努力を明かした。
そのほか舞台挨拶では、ハローナイツメンバー役のでんでんが「去年の3月に(舞台『星屑の町~完結篇』の)旅公演で北海道に行ったんです。すると、サービスエリアで必ず車が停まるんですよ。みんな歳を取って小便が近くなってるから。耳も遠くなってるから、同じことを2度3度しゃべっているし。そんな変化を感じました」と自虐的に笑いを誘う。さらにレトロな役衣装で登壇したのんについて、石井が「オードリー・ヘップバーンみたい」と褒める場面もあった。
最後に石井は「舞台は完結編を発表したので、『もうやらないの?』と言われていましたが、水谷さんといろいろ話し合った結果、私と小宮が70歳、哲さんとでんでんさんが75歳になるときに、『星屑の街~望郷篇』というお芝居をやることになりました」と発表する。のんは「家族のつながりや仲間とのつながりなど、すべての人に通じるようなテーマも盛り込まれているので、家族で観ていただける映画だと思います」と挨拶し、杉山は「僕は監督として何度もこの映画を観ていますが、ハローナイツの皆さんが細かい芝居をしていて、観るたびに新しい発見をして笑っちゃうんです。ぜひ2度3度劇場に足を運んでいただけたら」とアピールした。
「星屑の町」は3月6日からロードショー。映画の舞台となった東北の岩手、青森、秋田、宮城では2月21日に先行公開される。
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のん、6年ぶりに出演した実写映画「星屑の町」で「現場にいられて幸せでした」(写真20枚) https://t.co/TODcGdrWQH