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ドニー・イェンと何度もタッグを組んできた谷垣。本作で初めて“アクション監督”としてクレジットされたことについてMCに尋ねられると「やってることは普段と一緒なんですよ(笑)」と明かし、「監督のカム・カーワイは、ドニーと作った『導火線 FLASH POINT』の助監督なんです。僕に気を使ってくれたんですね。忖度です」と笑顔で答える。いつもドニー・イェンから直接仕事のオファーを受けるという谷垣は「『お前、何やってんだ?』って聞かれて、疲れてるとパッと嘘が浮かばないときがあるじゃないですか。『予定は……』と口ごもっていると、ドニーが勝手にスケジュールを決めてるんですよ」と打ち明け、会場の笑いを誘った。
当初は別の作品で香港に呼ばれたと話す谷垣。「全然違う企画だったのに、気付いたらこの映画と『ファットドラゴン』(『肥龍過江(原題)』)を撮ってたんですよ」と裏話を披露する。MCから「そういうことは珍しいんですか?」と質問が飛ぶと、谷垣は「珍しくないですね(笑)。珍しいって言いたいけど、だいたいこんな感じです」とはにかんだ。
イベント中盤には本作のビデオコンテがスクリーンに流され、谷垣は「実際の人間を使った絵コンテみたいなもんですね」と説明。ビデオコンテを作る場合と作らない場合の違いを問われると「『るろうに剣心』のときはショットリストだけ書いてあとは任せます。海外は言葉がうまく通じないこともあるので撮りますね」とコメントした。
続いて谷垣はドニー・イェンとの仕事について語る。「いろんなところで仕事をさせてもらってるけど、まずドニーは絶対僕らがやりたいようにやらせてくれるんですよ」と述べ、「ドニーと仕事をすると『今、世界でトップのアクション映画を撮ってるんだな』って自信をくれるんです。ほかの現場では僕らが役者にその自信をあげなきゃいけない。でも、ドニーとやってると『この人の言うことを聞いていれば、間違いはないよな』と思うんです」と思いを口にする。そして「僕らが自由にやりすぎても最終的にドニーがまとめてくれるんで、色々試せるんですよ」と力説した。
イベントでは、谷垣が本作の出演者であるユー・カンとスマートフォンで突然ビデオ通話を始め、会場を大いに沸かせる場面も。さらにドニー・イェンと連絡を取ろうとするもつながらず、谷垣は残念がっていた。
「スーパーティーチャー 熱血格闘」はシネマート新宿ほかで公開中。
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椿原 敦一郎 @teamokuyama
ドニー・イェンは谷垣健治の自信の源「言うことを聞いていれば間違いない」 https://t.co/56VMWCz4qj