映画秘宝が1月21日発売の2020年3月号をもって休刊する。本日12月21日に公式Twitterで正式に発表された。
1995年に洋泉社で創刊された映画秘宝。同誌は12月18日時点で、報道各社向けの書面にて「株式会社洋泉社は、2020年1月31日をもちまして、親会社に当たる株式会社宝島社に吸収合併されることになりました。宝島社は今後『映画秘宝』を刊行する意志はなく、休刊が決定いたしました次第です」と経緯を説明していた。
映画秘宝の編集長・岩田和明は、Twitterでコメントを発表。「今回の唐突な決定に、今もやりきれない思いです。ですが、愛読者の皆様による『#映画秘宝の思い出』ツイートのなかに溢れる、熱い想いが込められたひとつひとつの言葉に、これほどまでに救われた日々はありません」と胸中を明かし、「このような状況のとき、あたたかい言葉をかけていただいた愛読者、関係者の皆様に、心より感謝いたします」とつづった。
そして「現時点での展望は、まだわかりません。ですが、『映画秘宝』の25周年という節目の年の歓びを、愛読者の皆様と共に分かち合いたい。その使命感と、新たなる希望を胸に、今日この想いをさらに強くしました」と決意を述べ、「でも、やるんだよ! これから先の展開に向けて、立ち上がります」と結んでいる。また、洋泉社から刊行されていた「別冊映画秘宝」「特撮秘宝」シリーズも同時に休刊となるとのことだ。
なお、最新号となる映画秘宝2020年2月号は本日12月21日に発売。「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』究極攻略!」と題された特集が組まれている。
岩田和明(映画秘宝・編集長)コメント
『映画秘宝』より大切なお知らせ
『映画秘宝』は、日本一売れている映画雑誌のまま、次号2020年1月21日(火)発売3月号をもちまして、休刊いたします。
経緯は報道の通りです。『別冊映画秘宝』『特撮秘宝』シリーズも、同時に休刊となります。
今回の唐突な決定に、今もやりきれない思いです。
ですが、愛読者の皆様による「#映画秘宝の思い出」ツイートのなかに溢れる、熱い想いが込められたひとつひとつの言葉に、これほどまでに救われた日々はありません。
突然の休刊につきまして、『映画秘宝』編集人として重く責任を感じております。そして、皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
しかし、このような状況のとき、あたたかい言葉をかけていただいた愛読者、関係者の皆様に、心より感謝いたします。
『映画秘宝』は、愛読者の皆様と共に、同じ映画の愉しみを、同じ目線で分かち合い、歩んできた25年だったのだと改めて感じ入り、深夜に読みながらひとり涙しました。
現時点での展望は、まだわかりません。ですが、『映画秘宝』の25周年という節目の年の歓びを、愛読者の皆様と共に分かち合いたい。
その使命感と、新たなる希望を胸に、今日この想いをさらに強くしました。
でも、やるんだよ!
これから先の展開に向けて、立ち上がります。
2019年12月21日
『映画秘宝』編集長・岩田和明
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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou
映画秘宝1月で休刊へ、編集長・岩田和明が声明「先の展開に向けて立ち上がります」 https://t.co/gKQjbM0yGK