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平野啓一郎による同名小説をもとにした本作では、日本、フランス、アメリカを舞台に男女の切ない恋模様が描かれる。福山はクラシックギタリストの蒔野聡史、石田はジャーナリスト小峰洋子を演じた。割れんばかりの拍手に迎えられ、福山は「登壇しながら皆様の温度を感じました。届いたな、ここから始まるんだなという気持ちです」と心境を伝えた。
本作でクラシックギターに挑戦した福山。自ら西谷に「僕の手によく似たプロのギタリストを用意しておいたほうがいいかも」と相談したが、いざ本番では自分でやり切ったという。また福山はクラシックギターを弾くために現在も爪を伸ばしていると明かして「趣味としても一生の課題として取り組んでいくつもり。今回得た演奏方法やアプローチは自分のやっている音楽にフィードバックできるので、この作品で出会えた大きな収穫になりました」と満足げな表情を浮かべる。福山と長い付き合いの西谷が、彼の魅力を「この人と一緒にいると楽しい」と一言で表現すると、「監督が死んだら僕も死ぬ 。そのぐらいうれしいです」と胸に手を当てながら感激していた。
本日の登壇者たちは、映画のタイトルにもある「まちね」の3文字を用いて、伝えたい思いを“あいうえお作文”で披露することに。トップバッターの西谷は「また明日 地を這う 寒(かん)に 寝息聞く」と、劇中のあるシーンを文章にする。“あいうえお作文”でありながら、季語を含んだ俳句にもなっており、福山は完成度の高さに「観客も納得の拍手ですよ!」と驚愕。続いて桜井は「蒔野さん ちょっと待って ねえ教えて大丈夫?」と、自身の演じた早苗から蒔野へのとある気持ちを言葉にして福山を笑わせる。
真っ当な回答が続いたのち、伊勢谷は「ましゃが 小さいパジャマで 寝てる」と福山のあだ名を交えた文章を作成。観客のウケは取れたものの、手に持っていたフリップを投げ捨て「なんにも浮かばないよ!」と悔しがる。石田は「優等生な答えになってるかもしれません。映画と絡めないと意味がないと思って……」と控えめに伊勢谷を否定しつつ、「蒔野と洋子のように 地球のどこにいても相手を思いやり 熱意を持って生きたい」と回答。映画を観終えたばかりの観客から温かな拍手が贈られた。
福山は、宣伝担当から“マチネ”という言葉をもっと浸透させたいと頼まれたことを明かす。そして「待ちに待った『マチネの終わりに』がやっと公開されました。ありがとうございます。ここまでが 『ま』です」と“あいうえお作文”をスタート。「超大ヒットし、超ロングヒットし、超あなたの心に刺さることを祈っております。皆様よろしくお……ここまでが『ち』です」と言って息継ぎすると、客席からフライングで「願います!」「願ってます!」と締めの言葉が飛び交う。しかし福山は余裕の表情。「よろしく……お願いしマチネ!」と堂々と言い放ち、観客に笑いと驚きを届ける。最後に福山は登壇者1人ひとりに労いの言葉を掛け、観客に「エンディングの向こう側を想像し、ご自身の中で問いかけるにはもう一度観ていただかないといけません!」と訴えた。
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桜 きなこ @s_kinakoblog
福山雅治「よろしくお願いしマチネ!」と主演作アピール、石田ゆり子は“優等生”に(写真21枚) https://t.co/tJVzJX4NeZ