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平野啓一郎による同名小説を実写化した本作は、東京、パリ、ニューヨークを舞台に、40代の男女の6年間に及ぶ恋を描いたラブストーリー。福山が天才クラシックギタリストの蒔野聡史、石田が海外の通信社に所属するジャーナリストの小峰洋子を演じた。
「やっと全国の皆さんに観ていただける」と安堵の表情を浮かべ壇上に立った福山。MCから「ギターの演奏シーンは格別にかっこいいですよね」と伝えられ「そう……ですか?」と観客に尋ねると、拍手が沸き起こる。福山は「自分では、それほど」と謙虚な姿勢を見せ、笑いを誘った。石田との印象的な共演シーンについては「たった3度しか出会っていないという設定。どれもが印象的なんですが」と前置きしつつ、蒔野と洋子が2人で部屋で過ごすロマンチックなシーンを挙げる。「監督が珍しく『もっとちょうだい』と。西谷さんとは何度も仕事をしてますが、あそこまで求められたのは初めてだった気がします」と述懐。西谷は「必要以上に求めてしまいました」とほほえんだ。
また福山が石田について「想像以上にタフ。心身ともに」と語り、彼女が「もともと水泳をやっていたので、ベースにスポーツ精神があるんですよ」と打ち明ける一幕も。一方で石田は福山を「広い目で全体を見られてる。プロデューサー目線の方」と評した。以前、福山からその性格を「馬鹿正直」と言われたことがあるそうで、彼女は「ちょっと正直なのやめたい……と思ってます」と冗談交じりに肩を落とす。福山は、その真意を「彼女の誠実にあろうとする姿勢がとても素敵なんです(笑)。僕はときに嘘も方便と考えてるので……。嘘なく生きていたい、という姿勢が石田さんの魅力の1つ」と伝えた。
「純文学と向き合うと緊張するし、期待もする」と原作へのアプローチに触れた西谷。映画化するうえでもっとも大事にした点は「耳に届く音」だそうで、原作にあるセリフや会話、蒔野の音楽、洋子が話すフランス語や英語の表現にこだわったという。そして「原作の言葉は文学であり哲学なので、普通の口語調よりニュアンスが硬い。それをわかりやすくすることも考えたんですが、原作とは変わってしまうので、あえて生かしてます。そういった言葉が心地よく届くのは、このお二人のおかげ」と福山と石田をたたえた。
イベントでは、“愛の直感力”を競う観客参加型のゲームも行われた。これは福山と石田が観客に向けて「イエス / ノー」で答えられる問いを出題し、「イエス」の人数が目標人数に近いほうが勝利するというもの。それぞれ1勝1敗で迎えた最終回、福山が「『あなたが死んだら私も死ぬ』と言ったことがある人」と蒔野のセリフに絡めて出題すると、目標人数3人のところ、見事ドンピシャに。石田の「プロのミュージシャンと付き合ったことがある人」は5人で、「運を使い果たした気がする」と笑う福山に軍配が上がった。
「マチネの終わりに」は11月1日より全国ロードショー。
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