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福岡県大牟田市に実在する“延命動物園”を舞台とした本作は、マンガ家になる夢に限界を感じて帰郷した田中亮太が、園でのアルバイトを通じて成長していくさまを描くヒューマンドラマ。
亮太役の佐藤は、大牟田での撮影を「すごくいい現場でした。少年商工会の方が朝イチに車を出してくれたり、お母さんたちが炊き出しをしてくれたりして、地元の人たちの温かさを感じました」と回想する。さらに佐藤は、先日行った大牟田での上映を「お子さんからお年寄りまで、いろんな年齢層の方が来てくれていて。この町の人たちみんなが映画を楽しみにしてくれていたんだと思って、胸がいっぱいになりました」と真面目に振り返るが、続けて「監督、上映前は『こんなに大きいスクリーンで流すと思っていなかったんだよな』って怖がってたんですよね(笑)」と暴露。瀬木に「なんでバラすんだよー!」と言われた佐藤だが「監督、風邪で声もカスカスでしたし(笑)。だから9割くらい僕がしゃべってましたよね。あ、今日もそうですけど!」とマシンガントークで場を沸かせた。
ストレスを与えずに動物の健康維持を図る“延命動物園”での撮影を、瀬木は「撮影も飼育員さんに教えていただいた通りにやりました。長いマイクの先に付いている“モフモフ”も、ライオンにとってはねこじゃらしと一緒なんです。それがあると動物は平常心でいられないので、マイクは使いませんでした」と解説。しかし動物を撮る苦労は少なかったそうで「それよりも人間のほうが猛獣だった(笑)。キャストの皆さんが本当に動物園のように(にぎやかで)……」と、佐藤と藤本のほうを見る。すると佐藤は「いやいや、かわいらしいキャストがそろってましたよね!」と主張した。
本作には福岡県出身の武田鉄矢が動物園の園長役で出演している。現場での武田の様子を聞かれた佐藤は「ご自身がCMに出演されているカップうどんを、コンビニの袋に入れて持ってきて、食べていらっしゃいました。心の中で『食べるんかい!』ってツッコみましたよね(笑)。もちろんご本人には言ってませんけど!」と笑いを起こした。
獣医・石井彩役の藤本が、佐藤と初共演した感想を「すごく明るくにぎやかな方なので、現場が大変なときでも盛り上げてくださって助かった」と述べると、本人から「明るすぎてすいません!」と謝罪が。そんな2人について瀬木は「出番がないときは高校生みたい(笑)。でも瞬発力があって……」と語り始めるが、彼らが小声で雑談を始めてしまったことから「聞いてる!?」とツッコミを入れる。自由な2人を見て、瀬木は「現場ではピリッとしていたけど、普段はこんな感じです。愛すべき2人です」とまとめた。
最後に佐藤は、これから映画を観る観客たちに「フラットな気持ちで観てほしい」と訴えかける。「映画ってそのときの気分で感じ方が違うと思う。この映画は、観た方々にそれぞれのものを感じてもらえるくらい、水彩画のような淡い作品になっています。だから今日ここ(ステージ)で起こったことは、すべて忘れていただいて、映画に集中していただければと思います。そのあとに思い出す分には構わないので!」と独特な言い回しで笑いを誘った。
浅田美代子、渡辺美佐子、芹澤興人、須藤蓮、前野朋哉、塩野瑛久、今田美桜も出演する「いのちスケッチ」は、福岡県で11月8日より先行上映。11月15日から東京のユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国で公開される。
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道山れいん @michiyama
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