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太宰治による小説「人間失格」の誕生秘話を、彼のスキャンダラスな女性関係とともに虚実交えて描いた本作。小栗が太宰を演じたほか、正妻・津島美知子に宮沢りえ、作家志望の愛人・太田静子に沢尻、若き未亡人・山崎富栄に二階堂が扮している。千葉は静子の弟・太田薫を演じた。
小栗は「早朝から観る感じの映画なのかわかりませんが……。今の気持ちを持ち帰って、エネルギッシュな1日を過ごしてもらえれば」と鑑賞を終えたばかりの観客に呼びかける。撮影初日から太宰と静子のラブシーンがあったという本作。沢尻は「小栗さんはこういう撮影慣れてらっしゃるのかな?と思っていたら、全然来ない(笑)。どうやらここまで激しいのはやったことなかったそうで、意外だなと。もっと来いよ!みたいな感じでした」と裏話を披露する。現場では蜷川から「もっとグイグイ行って! 胸触って!」と指示が飛んでいたというが、小栗は「初日は“役者失格”だったなと。いざ『触りなさい』と言われると恥ずかしくて」と猛省。蜷川から「結局触ってなかったし!」と詰め寄られると、小栗は「覚悟を決めて現場に入ったつもりだったんですけど、沢尻エリカのムードにのまれちゃいました」と苦笑した。
劇中では、実際に記録として残されていた太宰の甘い言葉の数々が登場する。小栗が「『大丈夫、君は僕が好きだよ』はちょっとすごいセリフですよね……」と信じられないような顔をしていると、蜷川は「これは絶対使いたかったから、初期の段階で二重丸してました!」と説明。また千葉は使いたいセリフを尋ねられると、太宰と富栄の密会シーンの一言を挙げて「『駄目です』と拒む富栄さんに、太宰さんが『え? なんで?』って言うのがよかったですね。使う機会ないですけど(笑)」とはにかむ。沢尻は、スクリーンに映し出された太宰のセリフを眺めながら「こんなクサいこと言われたら 、マジで言ってんの?って笑っちゃうと思う!」と無邪気に言い放った。
また二階堂は、小栗の壮絶な姿を目撃したと話し始める。晩年の太宰を演じるため、最終的に約15kg減量したという小栗。二階堂は「スタッフさんがバタバタしているなと思っていたら、小栗さんが痩せすぎて脚を動かせなくなってしまったみたいで。塩水に脚を浸けている姿を見たとき、役者魂を感じました」と回想する。小栗は「体の塩分がなくなって脱水症状になっちゃって。ちょっと無茶な減量をしてしまった結果です」と反省しながら振り返る。そして最後に「僕が36年間培ってきた、すべてをぶつけた太宰治になっていると思います。悔いのない作品ができました」と自信を持って伝えた。
「人間失格 太宰治と3人の女たち」は全国で上映中。
※「人間失格 太宰治と3人の女たち」はR15+指定作品
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