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前田敦子“世界の黒沢清”を実感、スイスのロカルノ映画祭からお土産携え凱旋

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前田敦子

前田敦子

旅のおわり世界のはじまり」のトークイベントが本日8月23日に東京・テアトル新宿にて行われ、キャストの前田敦子と監督の黒沢清が登壇した。

本作では“舞台で歌う”という夢を胸に秘めたテレビ番組のリポーター・葉子が、ウズベキスタンでのさまざまな出会いによって成長していくさまが描かれる。日本時間8月18日には、スイスで開催された第72回ロカルノ国際映画祭のクロージング作品として上映され、前田と黒沢が出席。“凱旋上映”と題されたこの日のイベントでは、2人が映画祭の模様を振り返った。

「世界の黒沢監督のすごさを実感しました。映画祭に参加しているいろんな国の方がみんなファンなんですよ」と前田が話すと、黒沢は「普段はちやほやされないので、気恥ずかしいですけどね。監督って舞台挨拶ではだいたい一番端だったりするんですが、映画祭となると何やら偉いものだと扱われるんです」と照れ笑い。現地での反響を尋ねられると、前田は「映画を気に入ってくださった方が、何回も写真を撮ってほしいと言ってくれたんです。そうやって生々しく反応してくださるので、新鮮だなと思いました」と明かした。

2人は約8000人の観客とともに、屋外の会場に設置された大きなスクリーンで本作を鑑賞。リアクションがあったシーンについて、前田は「ヤギとまた会えたところでは笑い声が起こったりして、皆さんちゃんと観てくれているんだなってうれしかったです」と述懐する。黒沢が「巨大スクリーンなのでヤギはかなりでかく観れました」と続けると、前田も「ヤギちゃんといましたね! みんなで確認できました(笑)」とほほえんだ。

前田への反応について、黒沢は「日本と違って彼女を知っている人が多くはないので、『どんな女優さんなんですか?』という質問はありました。本当にテレビのリポーターをやっているのではないかと勘違いされた方もいて、その反応は面白かったです」と回想。さらに「ウズベキスタンという未知の文化でも、最終的には人間はそう変わらないということに希望を見出してくれればいいな、と思って作りました。ヨーロッパでは移民の問題も身近ですので、それに対する1つのメッセージとして受け取られた方は日本より圧倒的に多かったですね」と明かした。

スイスでの滞在を「バカンスでした!」と満足そうに振り返った前田。イベントでは、2人が選んだお土産が当たる抽選会も。前田は牛のボールペンとセントバーナードのキーホルダー、黒沢はチーズフォンデュと虫よけスプレーをセレクトし、くじ引きで当選した観客へとプレゼントされた。

「旅のおわり世界のはじまり」は全国の一部劇場で公開中。

(c)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

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